2018年12月12日

あまりに悲惨な

としか思えない、子供達のルポ。

日本が如何に人権に対して、酷薄かという気にさせられる本。

その中で、奮闘努力している方々は尊いけれど、そんな個人の努力だけにおんぶに抱っこしていて良いのかと思ってしまう本がこちら。


産まれて来る親を選べないのに、最悪の親の元に生まれると、最悪の人生の幕開けになる。

それでも、そんな親でも親と慕う子供のいじらしさ。

そして、その子達を何とかしようとする社会の心ある人々のノンフィクション。

虐待の連鎖とは言うけれど、少子化の時代にせっかく生まれて来て、幸せになれず、そのまま不幸な人生を歩まなくてはナラナイのだとしたら、あまりにも勿体ない。

ファミリーホームにおいて、人生を再生出来る子供も居れば、実の親の御蔭で台無しになってしまう子供も居る。

軍備などに掛けようとしている巨額の税金のほんの一部で良いから、こうした子供達の生活の再建に使えたとしたら、もっと未来に有益な人材がと思うのだけれど、外国人は人材として、日本語教育に力を入れるみたいだけれど、『日本人として生まれた子供達には?』と考えてしまう。

親だというだけで、良い親に成れるハズも無く、親だからこそ良い親になる努力が必要なのだけれど、日本の教育の中に、そうした視点がさほどあるとも思えない。

個人の努力とかは確かに大事だけれども、そうした人々の良心に頼るのではナク、社会の仕組みとして、もう少しシステムを改めて、何とか出きナイものかと、心が痛む。

当たり前だと思っていたコトが、必ずしも当たり前と受け止められない人が存在するとは知っていたけれど、その犠牲に無垢な子供達がなるのは、実に気の毒だし、社会的にも損失である。

世の中の悲惨な現実に、目を背けるのではナク、キチンと見据えて正しい解決策を導き出すという構えを、公的な機関にはして欲しい。

それには、財源的な裏付けも必要だと思うので、予算の配分も、もう少しこの国の未来のタメ、若年層に目配りして欲しいと思うのだけれど‥‥  
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Posted by seitaisikoyuri at 22:03Comments(0)親と子を考える

2018年12月11日

やってる感だけでは

南海トラフの一部でマグニチュード8クラスの大規模地震が起きた場合、被害が出ていない地域の住民にも、1週間の避難を呼びかける報告書案をまとめたというけれど、少し前に書いた「東京ブラックアウト」の本にも、全く避難が無理にも関わらず、原発事故の時に避難が可能だと思わせる避難計画を立てて、イザとなった時には全く機能しないのを承知の上で、事故があっても安全と欺く場面が出て来たが、それと二重写しに見える。

なった時の計画だけを立てても、実際にその時になって出来なければ、全く無意味だというのに、取りあえず計画だけは立てたのでというアリバイ作りに用いられそうで怖い。

日露関係にしても、外務大臣ににロシアのラブロフ外相が北方領土問題について「日本が第2次世界大戦の結果を認めなければ、一切議論できない」と発言したことなどへの反応を何度も尋ねても、「次の質問どうぞ」と繰り返すだけで、「交渉に向けての環境をしっかり整えたいと思う」と応えるだけだというのでは、北方領土交渉が上手く行っている感だけで、ロシアにお金を出しているだけとしか思えず、とても外交交渉が上手いとは思えない。

そもそも、アベノミクスだって、本当に成功しているのならば、もっと勤労者の手取りが増えてしかるべきなのに、そういう人達はほんの一握り。

雰囲気作りだけが上手くて、実際に庶民が潤わない政治というのは、如何なものか。

まやかしばかりの煙幕を張られて、それで良しとしている我々国民が駄目なのかもしれないが。  
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Posted by seitaisikoyuri at 22:32Comments(4)立腹日記

2018年12月10日

絶妙な対談

ザ・フォーク・クルセダーズという、不思議なグループがあったというコトを知る世代は、もうかなり少なくなってしまったと思うけれど、もしかしたら今はネットとかが有るので、リアルタイムでは無くても、その存在を知っているかもしれない。

きたやまさんは、その中のお一人で、解散してから精神科医になられたというコトは、知っていたけれど、その背景などについても対談している本がこちら。


軽妙な会話で、世の中の色々なコトについて、解説している。

特に、今の時代について、少し前の本ではあるものの、今読んでも充分面白い。

特に『夕鶴』についての分析は、かなり考えさせられる。

人には、裏も表もあり、特に日本人は外国人と比べると特殊だという。

東日本大震災の少し後という時期であったというコトもあるのかも。

ともあれ、よしもとばななという作家が好きな方にもオススメかも。

今の時代は、別れをテーマにした歌が生まれ難いのは何故かという話が、とても印象深かった。

確かに、別れを前面に出した曲が大ヒットというのは、少し前の時代だったと改めて思ったのだが、それだけ時代が逼迫しているからなのかもしれない。

そういった感じで、今まで漠然と考えていたコトに、新たな目を開かれる思いがした一冊。  
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Posted by seitaisikoyuri at 23:23Comments(0)オススメ本

2018年12月09日

働く意味を考える

以前、カイジについて書かれた本を読んで、ココにも書き込んだ覚えがありますが、その続編とも言うべき本があったので、読んでみました。


仕事に対して、受け身にならず、攻める気持ちが大事というコトでしょうか。

与えられた仕事をノホホンとやっていては、駄目だと。

真剣さが必要だと言ってます。

加えて、先を読む力とかも無ければ、これからは無理でしょう。

何れ、人工知能との戦いになりかねません。

自分を磨き、価値の有る人間になる努力が大事だというコトではナイでしょうか。

詳しく知りたい方は、是非、自分で読んでみて下さいね。  
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Posted by seitaisikoyuri at 23:34Comments(4)生きるヒント

2018年12月08日

最悪のシナリオ

近未来的小説を読んでいると、今、本当にその時代になっているという気がしたりするのだが、


上記の本を読んで、日本が移民大国になったり、薬物汚染されて行くさまを描いた、五條瑛作で全10作完結の〈革命小説〉シリーズを思い出した。

そのシリーズが完結したのが、もう何年も前で、全巻を待ち望んで読んでいた時には、本当にこんな未来がくるのだろうかと思っていたけれど、確かに世の中はそうなりつつある。(長いけれど、面白い長編小説なので、気になる方は読んでみて下さい)

で、その時にも、違法薬物の話があったけれど、その時には本当に日本にカジノが造られるコトになるとも思わなかったが、今や、何でもありの時代になって来た。

「外国人材」などと耳触りの良い言葉を使っているが、日本人を非正規にして、景気の調節弁として雇用して来たけれど、あまりに非人道的処遇によって、次世代の再生産が不可能になったので、新たな景気の調節弁が減少して来たから、それを外国の人々によって埋めて貰おうと思っている様にしか見えない。

結果、それでも国家が潤わないと思えば、何れは薬物を合法化して、その利益を掠め取ろうと国が考える様になったとしても、不思議ではナイと思えるほどに、今の政治は「自分の懐が潤うのであれば、何でもしかねなく」なって来ている。

近未来のコトは、本当に来るかどうかは判らないけれど、それを見越して描かれた小説などを読んで、未来をシュミレーションして無ければ、その時が本当に来た時には、取り返しが付かなくなる可能性が高い。

上記の小説は、今後の日本に警鐘を鳴らす、ハードボイルド小説と言って良いだろう。

我々は、醜悪な社会が現実にならないコトを祈るしかナイのだろうか。

難しいコトは考えなくても、日本は上手く行くという時代は、既に終わっている気がする、今日この頃。  
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Posted by seitaisikoyuri at 22:27Comments(0)今後の日本を考える

2018年12月07日

そんなにお金が大事なのかと

不思議で仕方ナイのが、原子力の闇。


万が一のコトなど、どうでも良く、自分達の利権だけを追求する人達の醜悪さが、次々と描かれている。

そもそも、原発事故が起きたとしても、誰も責任を取らず、机上の空論を押し通そうとする役人の数々。

少なくとも、福島の混乱を思えば、簡単に避難が不可能だと判りつつ、無理やり大丈夫だと思わせる方法など、読んでいて心が痛む。

何かがあった時のタメの補償として、事前に大金を支払っているという感覚にマズ驚く。

上記の本を読んでしまえば、とても安心して枕を高くして寝られまい。

特に、原発の周辺の人々は‥‥

キャリア官僚が書いたリアル告発ノベルというのだから、官僚の人々の思考回路は、単なるフィクションではナイ。

この小説の結末と類似のコトが、将来、起きるかもしれないというコトだけは、知っておいた方が身の為だろう。

そもそも、日本が外国に造ろうとしている原発は、ドンドン中止になっているのを見ても、もう原発は時代遅れ。

それでも、お金欲しさに、自国を廃墟にしてでも、お金を手にしたいという「金の亡者」が、日本中を未だに闊歩しているのだけは、紛れもない事実である。

自分達の祖国をダメにしてまで、お金を手に入れたいとは、普通の人なら絶対に思わないモノだと思うが、強欲資本主義によって、「金こそ全て」になってしまうと、こういうコトが平気で出来るのだろう。

だから、日本の水も、農業も漁業も、他国に売り渡しても平気という考え方にもなるのだろうと、改めて思った一冊。  
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2018年12月06日

信じられるというコト

世の中で生きるには、信頼が大事であって、信じるべき人が信じるに足る人であるのが、とても好ましい。

そういう意味では、特に警察官などが、信頼出来るかどうかというのは、大問題であろう。

小説ではあるけれど、


この本の中にも、信頼に足る警察官と真逆な警察官が描かれている。

ともあれ、少数でも信頼に足る人が居てくれれば、我々も信頼して、安心出来る。

タダ、現実には、必ずしもそうとばかりも言えないらしく。

加えて、政治家の様な人々が、最近は「無理を通せば道理が引っ込む」とばかりに、脱法すれすれの行動をしている。

世の中の上層部がそんなコトでは、とても世の中を信頼出来ないではないか。

上記の本の様な、監察官が存在して、世の中の正義は守られるのだというコトを、信じるコトが可能な国になって欲しい。

他国の批判は出来るけれど、自国の批判が出来ないマスコミなどというのも、本当に残念だったりするけれど‥‥  
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Posted by seitaisikoyuri at 22:26Comments(0)犯罪を考える

2018年12月05日

インドの秘められた可能性

少し前の本だけど、インドという国について、あまり良く知らないと思って、読んでみた本が、こちら。


日本は、表向きには他の国民の支配をホトンド受けてナイ国なのだが、インドはしょっちゅう他国からの干渉を受けて来たので、真逆でもあり、類似の部分もあるという。

少なくとも、日本が衰退しようとしているというのに、インドは世界でも上り坂。

特筆すべきは、若年人口が半分以上だという。

少子高齢化の日本と違って、将来のある国である。

日本にも、見習うべき点が、色々と有りそうな気がする。  
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Posted by seitaisikoyuri at 23:17Comments(2)今後の日本を考える

2018年12月04日

文学と歴史と政の世界

歌人としての西行と、連歌師の宗祇、そして俳人の芭蕉の、背後を探求した本がこちら。


三人に、共通する背景と、時代の要請。

ともあれ、そうした言葉遣いが、文化的なモノだけであれば良いのだけれど、政治の場面に用いられると厄介になる。

昨日の本でも、中国の政治家の曖昧な指示しかせずに、部下に忖度して行動させ、上手く行けば自分の手柄、失敗したら責任は部下が丸被りという、如何にも、失脚を恐れ、保身に走る上司の姿が描かれていたけれども、日本でもそうだと、こちらの本でも指摘している。

情報伝達や意思表明をする時に、疑問形を使うと、責任を取らずにすむ。

事を荒立てず、相手も傷つけないけれど、自分もはっきり責任を取るつもりはナイ。

森友学園も、加計学園問題も、その結果なのだと。

確かに、そういう意味では、権力に近付けば近付くほど、失脚を恐れて、曖昧な発言で煙に巻く人が多い。

ともあれ、文芸もゆとりのある人達以外は、それだけに耽溺するワケにもいかず、裏があるという考え方は、以前からあるけれど、これだけ理路整然と説明しているのは珍しい。

又、違った目で芭蕉達の、解読を試みる必要があるのかも。

正史の裏側には、ドラマチックな歴史が隠されているのかもしれない。  
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Posted by seitaisikoyuri at 22:51Comments(2)オススメ本

2018年12月03日

この先の世界は

マスマス、電気自動車へとシフトして行くのかもしれないと思ったのが、こちらの本。


地方では、車が無ければ不便で仕方がナイけれど、都会ならば交通量が激し過ぎて、電車の方が移動は早い。

中国では、既に自転車や自動車のシェアも、かなり進んでいる様だ。

上記の本を読んでいれば、今後の日本の自動車産業も、かなり変わって行くのではないかと思う。

久々に、面白い経済小説を読んだという気がする。

内容は読んで頂くとして、そもそも、国に保護された産業が衰退していくのは、この国の習い。

農業しかり、そして今は製造業しかり‥‥

外国から来た人間を安く使いたいという発想では、前に進めないのではなかろうか。

何とか、知恵を絞って、高給でも雇える様な、産業構造に変えなければ、日本社会は衰退してしまう。

読み終わった時に、そんな読後感を抱いたのだが、デフレという時代が継続し過ぎて、活力が失われつつあるのかもしれない今だからこそ、読んで欲しい一冊。  
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Posted by seitaisikoyuri at 23:21Comments(2)知ってるつもりだったけど