2010年09月30日

国際競争力という呪文

そんなモノに惑わされて、我々は不幸になって来たのだという経済学者の本なのですが、正しくおっしやる通りではないかと思います。

日本経済 見捨てられる私たち (青灯社ブックス)日本経済 見捨てられる私たち (青灯社ブックス)


経団連の主張は、国際競争力を勘案して、法人税などを下げるべしというコトですが、売上高の0.3〜0.4%分の負担が軽くなったからといって、値下げしたとしてもさほど競争力は強くならないし、内部留保に回すだけの可能性が高い。何故なら、今でも借入金返済等に充てられているからとバッサリ。

「日本は資源がない国で海外からの輸入に頼らなければならない、その分、輸出しなければならない。輸出しなければ日本は生きていけない」と永年そのように思い込み(思い込まされて)きたけれど、それは単なる「国際競争力という呪文」であって、この呪文に捉われた御蔭で、企業はやりたい放題、賃金カットも、税金を負けさせるコトも可能だった。

しかし、国民は呪文に惑わされずに、目を開いて現状を把握すべしと書かれてます。

「構造改革」の結果、家計から企業に所得が移転したタメに、格差が拡大し、結果として個人消費が回復せず、不況が永続しているのです。

日本の未来を明るくするタメには、まず、労働環境を整え、社会保障制度を再構築し、将来に向けて自信を持って歩き出すコト。

アメリカかぶれの変な経済学者によってダメにされた日本を、正しい経済学者の意見を参考に早急に立て直して欲しいモノです。  

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2010年09月29日

タイムリーな傑作

本というのは、出版の時期というのも問題になる。

人々が、その問題に対して関心を持っている時に、出されると目を引き、そうでナイ場合は、下手をするとホトンド無視されてしまうコトもある。

今、検察に疑惑の目が向けられている絶妙のタイミングで、警察の暗部を描いた小説が出版された。

アリアドネの弾丸アリアドネの弾丸


おなじみの“田口&白鳥”シリーズの最新刊としても、読みたい人が多いかもしれませんが、もしかするとこのシリーズ最高の出来かも。

最近、海堂尊さんは、色々な場所で書かれているので、多少、筆が荒れて来たのかと思いましたが、そうではナイというコトを証明された感じです。

久々の快心作と言ったら、不愉快かもしれませんが、ホトンド読んでいる愛読者としては、そう思います。

おそらく、検察が裏で色々と動いているというコトが暴かれなければ、下手をすると妄想で終わらされてしまったかもしれませんが、警察の裏側がとても真実味を帯びています。

是非とも、公権力の怖さを知るタメにも、一読しておいて欲しい一冊です。  
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2010年09月28日

逆転の発想

かなり型破りな本である。

うつ病の日本に効く薬―その症状と治療法うつ病の日本に効く薬―その症状と治療法


書いてあるコトは、例えば田中康夫県知事(本の出版当時)は脱ダムのコトばかりで、教育に関して力を傾注しているとは思えないという辺りは、全国的ニュースとしては流されなかっただけで、一クラスの少人数化とか、小学区制を中学区制に戻すとか、小規模高校を合併するなどと、総論賛成で各論反対みたいな部分に手を突っ込んでしまったので、敗北したコトを知っている県民としては、物事の裏を取らずに発言しているなと思う部分もあるのだが。

しかし、「低金利でダメだったのだから、高金利にしろ」とか、いわゆる素人だから言える様々な提言を読んでいると、中には目からウロコみたいな発想もある。

ともあれ、「円安」よりも「円高」にしてみるという主張を読んで、つい先日、フッと冗談みたいに浮かんだ発想を思い出した。

究極の赤字削減、円安推進の方法として、タンス貯金を世に出すタメに、無利子国債とか言っている位なら、国債の償還に新たな国債の発行を止めて、思い切って日銀が円を増刷して国債を償還して、円の価値を低くしたら、赤字も減少するのではなどと夢想したのだ‥‥

無論、多少のインフレはあると思うが、インフレになると思えば、タンス貯金は市中に出回るだろうし。

デフレになるから、皆、貯金したがるワケで。

ともあれ、こんな与太話と似た感じの話がゴロゴロしています。

既に、出版から八年が経過してますが、だからこそ、案外、頭の固い官僚がこの中の良さそうなコトだけでも試してみたら日本は変わるかも、というヒントが幾つもあります。

それだけ、日本という国がより疲弊しているのかもしれませんが‥‥  
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2010年09月27日

大人になろうとしない人々

日本人の一番の問題がココにあるのかもしれません。

一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病 (光文社新書)一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病 (光文社新書)


ひきこもりや不登校は、親が子供を大事にし過ぎて、上手に失敗するコツを見つけられないコトから来る「打たれ弱さ」が原因。

モンスターペアレントや新型うつ病の人々に特徴的なのは自分だけは悪くナイ、悪いのは全て自分を取り巻く社会という「他責的」な傾向が原因。

覚醒剤や合成麻薬さらには医薬品の依存症などが蔓延するのは、自分というモノの真の姿を受け入れようとしないタメの「成熟拒否」が原因。

今の日本社会は、あふれる広告から何度も繰り返される「諦めないないで」というメッセージに洗脳され、「諦めずに頑張ること」が何よりも大切だという意識を植え付けられているから。

しかし、世の中には「どうにもならない」ことがある。

それを中々受け入れられず、諦めて悩むコトを回避して、他人のせいにしたり、薬物にすがったりするのは、「自分は何でもできる」という幼児の時、誰もが抱く幻想的な万能感を失いたくないという欲望から解放されないタメ。

そういう著者自身が、自分にもそういうトコがあると認めているのだが‥‥

要するに、物事に失敗した時(転んだ時)に、

一、他人のせいばかりにしない

二、敗因を分析する

三、自分で起き上がる


コトを繰り返し、練習して、習得するしかナイと述べてます。

今の日中関係にも、この三つが必要なのかもしれません。

政治家の方々も含めて、日本人には是非、成熟して欲しいと思います。  
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2010年09月26日

核戦争の可能性が増したというコトか

ジョン・ルース駐日米大使夫妻が、長崎市を訪れ、長崎原爆資料館を見学し、原爆落下中心碑に献花した。資料館では「深く心を打たれた。『核兵器なき世界』の平和と安全を求め、すべての国とともに働く決意をさらに強く認識させてくれた‥‥」と述べたというニュースを読むと、良かったという思いもあるが、今回の尖閣諸島の問題で、日本だけでナク、中国と米国が対峙するコトになった場合、下手をすると全面戦争、特に核戦争の可能性も出て来たからなのかと、勘繰りたくもなる。

中国は、北方領土とてソビエト(現在はロシアになっている)が戦後、実行支配しているのだから、日本は「無理を通せば、道理が引っ込む」国だとおそらく思っているだろう。

本気で、尖閣諸島を死守するつもりならば、中国との戦争も止むナシという気骨が無ければ、無理な話だと思う。

日本が米国との関係を大事にするコトは大事かもしれないが、戦略的にはこういう時には、ロシアとの関係も良くして、中国にプレッシャーを与えるというコトも大事なのではないか。

とにかく、あらゆる可能性を求めて、色々なチャンネルを使わなくては、危機を回避するコトは出来ない。

太平洋戦争に追い込まれたのも、日本の外交努力が不足していたからだ。

過去の失敗に学んで、争うのがイヤならば、平和への努力をしなくてはナラナイ。

努力なしでの平和など、絶対に存在しないのだから。  
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2010年09月25日

大ドンデン返し‥‥

現実の話を題材にしているのかなと思いつつ読んでいると、最後の最後にアラッと思わせてくれたのが、こちらの本。

逃亡者>逃亡者


福田和子の逃亡事件と、新潟の少女監禁事件などを題材にしているのかななどと、思いつつ手に汗握る展開をハラハラドキドキしながら読んでいたら‥‥

このラストを想像出来た人は居るのかという展開になってしまった。

こういう本を読んでしまうと、今回の日中問題も何だか裏がありそうに思える。

「一に雇用、二に雇用、三に雇用」と叫んで首相になったが、雇用の形態は、あまりに具体的では無かったけれど、もしかしたら「介護よりも、自衛隊の増員なのか?」とか。

沖縄知事選を控えた、この時期にこうした話題をもち出したのは、米軍基地再編とリンクしているのかとか‥‥

我々も、頭を柔軟にして、物事の裏の裏まで考える努力を放棄してしまうと、物事の真実を掴み損ねてしまいかねない。

星の王子さま」ではないが、「本当に大事なものは、目に見えない」のだというコトを噛みしめて、世の中の陰謀などに目を光らせないとダメなのかもしれない。  
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2010年09月24日

検察の人って‥‥

『もしかして、KY』と思ってしまうのが、連日の出来事。

那覇地検の鈴木亨次席検事は釈放の理由について「我が国国民への影響や、今後の日中関係を考慮した」と述べる一方、船長の行為を「追跡を免れるためにとっさに取った行動で、計画性は認められない」などと述べたそうだが、後半だけならともかく、前半はとても国益を考えるとマズイんじゃないかと。

もし、前半部分のコトを考えたのだったら、拘留延長をしないで釈放すれば良かったのにと考えるのが、普通じゃないのか。

とにかく、前にも書いたが「領土問題は存在しない」などと、言わずに勝てる勝負だからこそ、国際司法裁判所に解決を求めるべき。

したたかな中国の前に、手も足も出ない日本と、国際社会になめられないタメにも。

大阪地検特捜部の問題にしても、スグ判る嘘をつこうとしたり、一体、何を考えているのか。

逮捕された検事は、「エース」と呼ばれて、偽装してでも自分の地位をと思ったのだろうが、在野の考古学者の「神の手」と呼ばれた人を思い出す。

自分を大きく見せようとしすぎると失敗する。

そんな当たり前のコトすら、学校では習わなかったというコトなのかもしれないし、少なくとも勉強の出来るエリートは別格扱いされているから、自分を振り返らずに突き進んで来た結果なのかもしれないが‥‥

前原外相が、国交相だった時、船長を拿捕したコトを称賛したなどというニュースが流れたので、外相就任祝いに中国が難題を吹き掛けて来たのかもしれないが、政府の対応の下手さも目立った気がする。

中国をあなどるコトなく、戦の仕方について書かれた中国の古書でも読んで、勉強すべき。

日本は単なる混血民族を単一民族みたいに考えて、内々でナアナアに物事を済ますコトに慣れていずきるのが問題。

世の中の大半の民族は、領土の境は何もナイ陸続きの人々が多いのだから、過去から領土のタメには、血で血を洗う惨劇をくぐり抜けて来ているのだから、日本の常識など全く通用しないのだと、認識を改めるべきなのに‥‥  
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2010年09月23日

根本的に人権を無視してナイか?

今日、夕食の準備をしながら、家族が見ているTVのニュースで、8月に札幌で発生した連続女性暴行事件(後に1人は死亡)で逮捕された男と同姓であることだけで、インターネット上で「容疑者の実家」と事実無根のデマを流布された外山不動産の話題をやっていたのだが、何より気になったのが、「じゃあ、デマじゃなかったら良いのか」という問題。

加害者の家族というだけで、無関係の他人がリンチに掛ける行動が正しいのかという部分が、根本的に欠けてるんじゃないかと思うのだが‥‥

確かに、犯罪者を家族から出すコトはマズイ。育て方に問題があるのかもしれない。

だけど、だからといって加害者の家族に電話したり、ネットで中傷してイイというコトではあるまい。

今回の場合は、全く無関係だから、こうしたニュースにもなったが、この手の報道では、事実だったら家族に何をしても許される式の誤った情報を流しているのではないかと思う。

とかく、日本人は「罪を憎んで、人を憎まず」というコトが出来ないし、個人と家族の一体化が激しい民族。

だから、一家心中などという馬鹿げたコトをするし、家族でも別人格という意識が低いから、心中の場合に生き残った殺人者が情状酌量されるコトも多い。

学生が自転車で誰かを傷つけてしまった場合でも、その賠償は親ではナク、学生本人という判決が出ているのに、何を前時代的なコトを言っているのか。

ちなみに、民事裁判で勝っても自己破産して、賠償しない人物も存在するのだから、本当なら自転車を売る時に販売店に義務付けるのは、盗難保険よりも、賠償保険だと思うが‥‥

とにかく、物事を変に感情的に捉えるコトは間違っている。

名誉棄損というモノは、例え真実であったとしても、適用はされるモノなのだ。

自分の人権を踏みにじられるのがイヤたったら、他人の人権も守るべきだという、あまりに当たり前のコトを忘れてはナイだろうか。  
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2010年09月22日

一年で変化しているのかな

と何だか悲しい気持ちになるのが、長妻昭厚生労働相の退任、田中外相が辞めた時とダブってしまう。

「隠蔽(いんぺい)体質、無駄遣い、天下り体質があり、世間の期待に比べて動きがワンテンポずれていた」と痛烈に批判したがゆえに、チャンと動かないで、大臣を無能に見せるコトが上手な官僚によって潰された感じで。

民主主義が一度もなかった国・日本 (幻冬舎新書)民主主義が一度もなかった国・日本 (幻冬舎新書)


民主党が、政権を手にしたばかりで、マニフェストを何とか実行しようとしていた時の本を読んでみると、特にその思いが強くなります。

結局、鳩山前首相は「夢物語」を語っていたのだというコトになってしまって、国民との約束であるマニフェストはなし崩し的になっているし。

本当に、日本人には民主主義がチャンと根付いてないんだなと思う。

官僚打破と言いつつ、官僚に屈した象徴的な出来事なんだけれど、マスコミの手のひら返しは何時ものコトとはいえ。

長妻さんは、現政権を読み違えていたのかも。

政治家として、より大化けするタメには、必要な試練かもしれませんけど、それにしても降格人事もビミョウ〜な感じの飼い殺しぽいのが、気になります。  
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2010年09月21日

精神科の闇が判る

小説です。今回、あえて上下本の上だけを読み終わった段階で、書き込みます。最後まで、読んでしまうと気分の高騰しているのが、続かないかもしれないので。

指し手の顔 上―脳男2 (1)指し手の顔 上―脳男2 (1)


江戸川乱歩賞の「脳男」の続編なので、出来ればソレを読んでからの方が良いかも。

理想を貫こうとする精神科医と、経営のタメにはと算盤をはじく精神科病院の対比が今の社会病理を描いているのかも。

ともあれ、社会的入院が出来なくなりつつある現在、精神科があって救われている人々が、多く存在するコトも確かで。

精神病患者を世間が、どう受け入れて行くべきなのかもミステリーの副題として書かれている傑作。

基本的に、精神科に通院している人であっても、普通の人と同じ対応をすべきであると考えるので、実際に普通に接しているつもりだし、だからこそ、事件を起こした場合にも情状酌量はしても、普通に裁くべきだと考えているのは、このブログを読んでいる人ならば、毎度のコトだと思われるかもしれない。

繊細だからこそ、精神科に行くのであって、特別視するのは如何なものか。

こちらが、腫れ物を扱うみたいにしなければ、互いの信頼関係は築けると信じているので。

小説ではあるけれど、じっくり世の中のコトを考えるに適した本。

少なくとも、誰にでも判る嘘をつく特捜の検事より、精神科に通院する人の方がピュアだと思っているので。  
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2010年09月20日

テレビのネット潰しは何時まで続くか?

この前、ネット優勢な時代になりつつある現在、TVは衰退の方向にあるという趣旨の本について紹介したが、だからなのか現在何とかしてネットを潰したいという思惑が大マスコミにはありそうだ。

公には、認めてナイみたいだが、「テレビ局は、インターネットが入るのを嫌がる」というコトで、代表選挙を生中継しようとするニコニコ動画を排除しようと画策した疑惑もあったみたいだが、結果は、ニコニコ動画には30万人がアクセスしたそうで、最早、ネットの勢いをTVが止めるのは無理だという現実がある。

例え、どんなに嫌がらせをしようと、一度流れが出来てしまったモノは、もう誰にも止められナイ。

流れに掉さすというコトは、嫌がられこそすれ、多少の時間稼ぎが出来たとしても、やがてより大きな奔流に呑み込まれてしまうだけ。

とにかく、より早くより新しい何かが出て来るまでは、TVとネットを上手く融合させた企業が勝つ時代がソコまで来ている。

過去に、ソフトバンクがテレビ朝日を、ライブドアがフジテレビを狙った時には、TV局が圧倒したものの、年々、互いの底力が接近しているワケで。

より早くコングロマリット化に成功したトコが、未来への展望を築けるだろうと思う。

TV局の給料削減などの話題が時々、見受けられる時代になったが、広告は認識されているとは限らないマスコミよりも、ネットでという企業の意向はマスマス広がるだろう。

公称何万部とかの雑誌や新聞などは、あくまで実売数ではナク、刷り数に過ぎないし、下手すると刷り数に2とか3の数字を掛けるというのも、過去には確実にあった話だ。

そんな地方誌に勤めていたコトもあるが、今やソコは潰れてフリーペーパーを出しているみたいだが、フリーペーパーも誰もがチャンと読むとは限らないワケで。

クリックしても、スグに別に行ってしまうネット・ユーザーも存在すると思うが、その何割かは少なくとも、記事をチャンと読んでくれている可能性が高い。

そういう特性を考えると、既に勝負は決まっている。

昔の映画界がTVに意地悪をしてみたものの、何時までもそれは出来ず、今ではTVとは違う路線で生き残っている様に、TVにはTVとしての生き残る術があるハズだ。

過去を振り返って、フェアな態度でTVの今後行くべき道を早く見つけるコトを望みたい。  
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2010年09月19日

本日も大忙しで‥‥

今、出張先から我が家に辿り着いたばかりです。「もう一人」とも言われたのですが、一度、緊張の糸を切ってしまったので、申し訳ありませんがと許して頂きました。

さて、そんな感じなのでササッとしか書けません。本当にこちらも申し訳ナイと思ってます。

尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖での海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件の問題はいよいよ深刻化して来てますが、最早、ココまで大騒ぎになってしまったからには、領土問題はナイというコトよりも、国際司法裁判所で白黒つけて貰った方がイイのではないかと。

お互いに国内との兼ね合いもありますから、どう転んでも落ち着かないと思いますし、遺恨を残す位ならば、多少の問題はあっても、第三者に裁いて貰ってスッキリした方がイイんじゃないかと思います。

粘り強い交渉もイイですが、領土問題ほど国民のアイデンティティに関わる問題は無いので。

北方領土問題にしろ、竹島の問題にしろ、結論はどうなるにしろ、そんなコトで互いに神経をすり減らすのは、勿体ないんじゃないかと。

結論が出たとしても、相手国が不利な場合は色々言うかもしれませんが、裁定がでているのですから、堂々としていればイイだけのコトですし、こちらが不利でも受け入れてしまって、新たな気持ちで再出発した方が、どんなにかスッキリするでしょう。

過去から未来まで、延々と揉めるよりは、この辺で決着をつけて未来に向けて、前進した方がイイと思いますけどね。  
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2010年09月18日

本当に忙しくて‥‥

こんな時間の更新になってしまいました。土曜日で、普通に院内で忙しかった上に、今年何度目かの御馴染さんに呼ばれまして、主人と二人で通常時間のダブルで出張先でお仕事して来ました。

かなり良くなられて、とても嬉しいのですが、八月にいらした時に「今度は10月に、日本屈指の紅葉を見ながら来ますね」と言われてましたので、少々驚きでした。

何時ものコトながら、旅費プラス宿泊代プラス整体代になるので、申し訳ナイ気分にもなります。

というコトで、本日はあまりに疲れていて面白いコトを書けませんが、女性官僚の星と呼ばれた村木厚子さんへの無罪判決について、斬新な見方をしてらっしゃる記事を見つけましたので、本日はそちらを御紹介させて頂きます。

詳しくは、全文を御読み頂くとして、控訴断念に持ち込むためには、検察批判を控えて、主観的な要素をいっさい排除し、冷めた目で検察の証拠と弁護側の反証を比較し、公判の証拠と検察の証拠とを比較して「無罪」と言われた方が検察にとってはこたえると裁判所が判断したのではないかという視点は、とても斬新でした。

人間は、感情の動物でもありますし、こういう手法は通常の人間関係にも応用出来るのではないかと思いました。

感情的になって、相手をグウの音も出ないほど追い詰めるよりも、多少、トーンを弱めて、間違いを指摘された方が、相手は自分の非を認めざるをえないというのは、心理学的に正しい選択でしょう。

実際は、どうかはビミョ〜ではありますが、「名より実を取る」手法というのは、参考になります。

人との交流を良好にするタメには、覚えておきたいコツですね。  
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2010年09月17日

続報・建設業厚生年金基金の多額の不明金

21億9千万円もの不明金を出した事務長は行方不明のままなのだが、全国的にはホトンド報道されてない。

しかし、この問題をあまり報道すると、年金の様々な問題がクローズ・アップされてしまうので困るのかもしれない。

流石に、長野市でのコトなので、地方新聞は連日詳しく報道しているので、続報を読めない皆様の今後の御参考までに。

要するに、事務長がたった一人で口座の管理をしていたというあまりに馬鹿げた体制だったのが、こうした問題を引き起こしたというお粗末な話なのだが‥‥

報道はされてないが、類推するに上司は何人も居たとしてもお飾りで、事務仕事は全て自分で切り盛りしている内に、何もせずにゆうゆうとして自分より高給を手にしている上司の目を盗んで、散財してやろうと思ったのではないか。

東京に頻繁に行っては、「社長」のふりをして、豪遊していたらしい。

特に有名人としては、元サッカー日本代表で今はビーチサッカー日本代表監督のラモス瑠偉氏と深く交流していたらしく、ラモス氏が好意で事務長の出身中学でサッカー教室を行ったコトもあるそうだ。

しかし、ほとんど平日に東京で会っていたらしく、「長野県出身の都内在住の社長」とラモス氏は思っていたそうだ。

ともあれ、06年度以降、何年も億単位以上の不明金を出し続けていたというのだから、あまりに杜撰な資金の管理だったというコトは、言うまでもナイ。

しかも、こんな馬鹿げた基金から資金を回収して脱会したいと建設会社が思ったとしても、脱会するには一人あたり約180万円の特別掛金が無ければ抜けられないという、正に踏んだり蹴ったりの目に建設業者はなっている。

おそらく、こんな話を聞いてしまえば、年金基金に対する全国民の信頼も失われかねない。

全国各地の他の基金でも、この様な不正が起きてなければイイがと思う事件である。  
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2010年09月16日

マスコミ融解の時迫る

インターネットの登場により、既存のメディアは危機存亡の時代に突入している。そして、様々な垣根を越えてビッグになれだ企業だけが生き残れるのではないかという話なのだが‥‥

次に来るメディアは何か (ちくま新書)次に来るメディアは何か (ちくま新書)


「平家物語」ではないが、映画やラジオの全盛期と今までの変遷を思うと、新聞やTVにも同じ風が吹きつけているみたいだ。

ともあれ、映画もラジオも今でも必要とされて残っている様に、新聞やTVも今とは違った形で残っていくのだろう。

広告を収入の柱としている新聞やTVにとって、インターネットの広告はかなりの大打撃を与えたが、逆に上手くインターネットを利用しない限り、新聞やTVも衰退してしまうというジレンマ。

上手に、ネットと融合したメディアだけが生き残れるのかもしれない。

過去の栄光に縋りついていたのでは、衰退だけで終わる可能性のメディアも出て来るだろうし。

ともあれ、ピンハネ体質の業界の体質が改まらないのでは、根本的な問題の解決には繋がらないだろうと思う。

この先、インターネットよりもスゴイ何かが生まれてくる可能性だってある。

これから来るどんな変化にも対応出来たトコだけが、生き残れる様な過酷な時代がもうソコまで来ているらしい。  
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2010年09月15日

人は神になれるのか?

世の中、正論ばかりが幅をきかす世の中だけれど、そんなに完璧ばかり求められたら、変になってしまうのではないかと思う今日、この頃。

政治の話ではナクて、長野市の学校給食の話なんですが‥‥

例えば、ある学校では「もやし」入りのおかずにビニールが混入していたとか、違う日の違う学校では、炊飯器の金属が剥がれて御飯に入っていたとかで、大騒ぎしています。

世の中、そんなに目を皿の様にして、犯人探しアラ探しばかりして、実害もナイのに大騒ぎしてたら、長野市も大都市みたいに給食が無くなるのではないかと少し心配になります。

確かに、異物が混入しているのは問題ですし、なるべくそんなコトが無い様に、日々努力すべきでしょう。

でも、完璧を求めるのは、人間が神でナイ限り無理だと思います。

食べる方でも、異物がナイか注意して食べるべきだし、子供達が口にして何か大変なコトが起きたワケでも無いのに、大騒ぎするのはどうなんでしょう。

話は違いますが、松本の柔道教室でも、数年前に練習中に指導者が技をかけ、重体になったままという事件で、指導者はつい最近業務上過失傷害で書類送検されたそうです。

重体の子供は、本当に御気の毒ではありますが、柔道などをする時には、その種の危険は隣り合わせではナイでしょうか。

我が家も、子供に空手を習わせてますが、最初に「型」だけを習うだけで、黒帯になるまでは格闘しないというのを確認してから、行かせました。

我が息子の中学は、そこそこ柔道が強いのですが、五年前の息子が入学する年に学校側は廃部にしたいと言って、親と揉めてました。

要するに、部の顧問に就任する教師の成り手がいないというのです。こちらは、外部から講師をしている人を招いてなんとか部活動が続いているみたいですが‥‥

結局、何事も事故をゼロにしたいと思えば、何もしないというコトがベストな選択というコトになります。

もう少し、人間だから「ヒュウマン・エラー」は確実に起きる。

でも、そのエラーをなるべく少なくするコト。

そして、「エラー」による損失を最小限にするコトに全力を上げ、もし「エラー」が起きたら、どう補填するのかというコトも考えて行動すべき
なんじゃナイでしょうか。

「人間だし、誰でも間違いはある」と、従事するプロが開き直ってはイケマセン。

だけど、外部が些細なミスをあまりに突き過ぎるコトは、おそらく物事をを歪めます。

自己防衛はすべきですが、自分も他人も人間であれば、完璧ばかりを求められても無理なんじゃないかと思いますが‥‥

生き難い世の中になっていると考える方が、間違っているのでしょうか。  
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2010年09月14日

雇用問題を解決するのは

口で言うほど、楽ではないだろうと思います。

今日一日で、かなりの円高も進みましたし‥‥

ブラック企業、世にはばかる (光文社新書)ブラック企業、世にはばかる (光文社新書)


人員募集の、変なキャッチ・コピーには気をつけないとダメだというコトは、良く判りました。

タダ、著者が求める中高年のリストラというのも、もう既に行われつつあるというコトを考えると、雇用問題の最大のネックは、この本にも指摘されていますが、「企業が人間を取り替え可能なパーツである」とみなしているコトを根本的に改め、真の企業たらんとするタメには、「社会的貢献を社是とするのが正しい」と考えないとダメだというコトが、日本社会のスタンダードにならないと無理でしょうね。

ともあれ、「雇用が大事」と述べた首相が続投するコトになったワケですが、必死で応援していたマスコミは、本日の円高を軽く流して報道してます。

自分達が望んだ結果になったからには、何があろうとその責任を取る覚悟があるんでしょうね。

それにしても、総取り方式だったので地方の党員・サポーター票のポイントはかなり開きましたが、少なくとも投票数から考えると、党員・サポーターも、地方議員も六対四位の比率で、報道された感じとはちょっと違いましたね。

口で言うのは簡単ですが、結果を出せるかが、政権の最大の難問です。

来年の春、既卒の若者や新卒の若者達が顔を輝かせていられれば良いのですが‥‥  
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2010年09月13日

結局、どちらが優位か不明

いよいよ明日は民主党の代表選。以前から書いているロイターの調査は、以前としてホボ互角のママ。

反戦な家づくりさんのブログで知ったのだが、ヤフー・ニュースの番付でもほぼ互角の戦い。



おそらく、ネットをしている人々の間では、誤差の範囲内だと思うので、全くの五分五分というコトだと思う。

明日の午後が全ての結果を決めるのだが、テレビのニュースは昨日あたりまでは、首相が有利という線で流していたニュースを、今日あたりから、万が一を考えて結果は混沌としているという路線に変えている感じがする。

誤報を流せないと思ってのコトだろうけど、そんなイイ加減な予測だったら誰でも可能。

散々、首相が有利だと言って来たのは何だったのか。

本当にマスコミの票読みが正しかったのか、という部分が逆に楽しみである。

どうせ、我々無党派の人間は投票権などナイし、間違っても投票用紙も届かないし‥‥

タダ、どちらになっても日本の未来は全く一緒というワケにはならないと思う。

株と為替を担当している人達は、胃に穴が開きそうなのかも。

タダ、民主党の代表選ばかりTVでやっているから、支持率も上がっているのだろうと思うと、日本人は他人の意見などで自分の意見を流されやすく、洗脳されやすい性格をしているから、戦争中の一億玉砕みたいな熱気もむべなるかなと、色々なコトを考えさせられる。

ともあれ、結果が明らかに過去の報道と違ったとしても、戦後の時みたいに戦争に人民を煽った新聞なども懺悔するコトはナイんだろうなと、日本の政財官や報道の反省しない体質のコトの方が、とても気掛かりだったりする。  
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2010年09月12日

やっと落ち着いて来たと思ったのに‥‥

本日は叔父の初七日でした。タダ、まだ色々な問題もあり‥‥しばらくは、忙しい日が続きそうです。

落ち着いて来たと言えば、先週、御客様と「長野でも、やたら色々な殺人事件があったけど、やっと落ち着いて来ましたね」と話したばかりだったのに、長野県の南の方とはいえ、伊那市の農道脇で、電柱に衝突した軽乗用車内で遺体が見つかった事件で、柄が取れてなくなった刃物が刺さって死んでいたコトが判明し、何者かが強い殺意を持って刺した可能性を示しているとみられ事件と断定されましたし、時を同じくして長野県建設業厚生年金基金の男性事務長が21億9千万円も流用した疑いがあるというコトで、マタマタ世間が騒がしくなりそうです。

何というか、世の中というのは自分の周りだけでも平静になどと思っても、そうはいないのが常らしく‥‥

世捨て人にでもならなければ、世の中の雑音から逃れるコトなど出来ないのかもしれません。

ともあれ、長い様に思う人生も過ぎてしまえば幻の如く、つかの間の夢の如きもの。

色々あって、波立つのが普通の人生なのかもしれません。

それにしても、殺人だの横領だのと、どんなに上手くやったつもりでも、何時かはバレてしまうし、何時かは捕まるだろうとビクビクして暮らすというのは大変だと思うのに、やはり人間は魔がさしてしまうモノなんでしょう。

人間は神の身ならざれば仕方がナイのかもしれませんが、アメリカでも一部の過激な人々がコーランを燃やしたとか。

とにかく、一神教の常なのかもしれませんが、「他人が不快に思うコトは、互いにしない」という当たり前のコトを実践しさえすれば、あまり宗教に拘らずとも、人間は楽しく暮らして行けるのではないかと思います。

日本古来の、八百万の神々など原始宗教的に他人の違いを許容するコトが、おそらく世のいざこざの解決法なんでしょうが、日本とて天皇制と結びついて現人神などという思想になると、かつて戦争に突入するコトになったのですから、そう考えると人間は太古の昔から、根本的な部分では、さほど進化してナイのかもしけませんね‥‥  
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2010年09月11日

アメリカのマスコミの方が賢明か

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の民主党代表選挙に対する、冷静な分析を読んでいると、日本のマスコミの一極集中的な似たり寄ったりの記事と比べると、感心する部分が多い。

全文はリンク先に行って読んで頂くとして、「日本のキングメーカー、ついに首相の座に動く」と題された記事を抜粋すると、
小沢一郎氏は、長期にわたる政界の権力者であり、昨年、半世紀近く続いた自民党政権を退陣に追い込んだ。周囲は彼を「選挙の神様」と呼ぶ。しかし、彼は、愛されるというよりは恐れられる神様だ。無愛想で単刀直入、裏舞台で権力をふるうことが多く、メディアからは「陰の実力者」と呼ばれ、多くの日本人からは嫌われる存在だ。政治とカネの問題で困難な状況にあることで、彼のイメージアップはとても望めない。
と辛口の論評で始まるが、
また小沢氏は、日本の外交を刷新するとして、より「対等な」日米関係と、沖縄の米海兵隊基地協定を見直す可能性を約束、米政府の神経を逆なでしている。

 小沢氏が代表選で敗北する可能性もある。しかし、彼が強力な党内2位の座にあることを示すことは、小沢氏に新たな影響力のある役割をもたらすかもしれない。そうならなければ、支持者と共に離党して、政治状勢を変えることにつながる可能性もある。
と、分析した上で
民主党の国会議員、彼らこそが小沢氏の基盤だ。多くの議員の当選は小沢氏の支援によるところが大きい。

何故なら、小沢氏の新人議員に対する教育は、ハードで厳しいからだと解説している。

ともあれ、こうした記事をアメリカの人々が目を通すかどうかは判らないが、少なくとも、日本の政治の現状について冷静に分析していると思う。

日本のマスコミでも、独立系のブログでは民主党代表選挙だが、マーケットでは「小沢優勢と見る向きが多い」(外資証券)。
「日本のメディアは、小沢バッシングに熱心で、両者の政策内容 を検証する報道が少ない。マーケットからみると、政策の実効性という点で明らかに小沢氏のほうが優勢。菅氏は中身がなさすぎる。マーケットは菅内閣の総入 れ替えを要求している。すでに民主党政権になってから、米国、中国、欧州と比較して日本の単独安が続いている。自民党政権時代と比較してもこの差はあきら か。菅続投となったら日本の単独安くはさらに続くとみる向きが多い」(外資証券)
とクールな見方を述べている。

日本の一般的な大手のマスコミというのは、国民にどちらに進むべきかを示すよりも、他社と類似の記事を書いて、責任を取らずに済ますコトの方が大事みたいだ。

日本も、アメリカの良い部分だけは真似をして、ダメな部分は真似しないという当然の行動が取れないものなのだろうか‥‥  
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2010年09月10日

日本国に主権を

日本国憲法に、主権在民と書かれてはいるモノの、実は日本の主権はアメリカの手中にあったのかもしれないと思わせてくれる本。

小泉政権のまやかしが、本日の日本振興銀行の破綻で明らかになった。

それにしても、竹中平蔵氏は「本件に対する取材は一切お断りさせていただいている」とコメントを拒否し、沈黙したままだというから、恐れ入る。

主権在米経済 The Greatest Contributor to U.S. (光文社ペーパーバックス)主権在米経済 The Greatest Contributor to U.S. (光文社ペーパーバックス)


上記の本で、一番のアメリカの手先と評されている竹中氏も、コトここに及んでは自己の責任を明確にすべきだと思うのだが。

過去ログでも、何度も書いているが、日本は世界のキャッシュ・ディスペンサーではナイ。

国連に過分な金銭的貢献をしているからには、当然、敵国条項を削除して貰うべきだし、アメリカと仲良くするだけではナク、中国やロシアと仲良くすべきだ。

両大国も、海を隔ててはいるものの、アメリカよりも近い隣国なのだから。

鈴木氏の逮捕はロシアと仲良くしたからだし、小沢氏の場合も田中角栄氏と同じく中国と接近し過ぎるからだという論評もある。

一市民が、その虚実を語れる証拠など持たないが、ともあれ、外交というモノは頭を使うべきものである。

「孫子」の時代から、そんなコトは判り切っているハズなのに、アメリカ一辺倒の外交では、万が一アメリカに何かがあった場合、共倒れになってしまうのだから、リスクが多過ぎる。

そう考えるのが、普通の国の外交だ。

しかし、日本は普通の国ではナイから、そう考えないのだと言われてしまうと、「はぁ、そうなんですか」と言うしかナイが、そんな国なら祖国と呼びたくもナイ。

とにかく、もう戦後65年なのだから、属国気分を捨てて、独立国としての気概を持つべきではないか。

右翼的な考え方では、日本という国を愛してナイが、もっとリベラルな気持ちで、この国を愛しているので、この本は読むに値する本だと思う。

ともあれ、誰だって郵便貯金や簡保のお金が外国に流れるのだけは、ゴメンだという気持ちにさせられるだろう。  
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2010年09月09日

不起訴でイイのか?

大阪市東住吉区の路上で、女児が刺され重傷を負った事件で、鑑定留置中だった無職の女について、妄想の強い統合失調症という鑑定結果が出て、大阪地検は刑事責任能力がなかった可能性が高いと判断し、近く不起訴処分とされる見通しらしいが、本当にそれでイイのだろうか。

幸いなコトに、女児は命を取り留めたみたいだけれど、後遺症は残るだろうし‥‥

刺された上に、犯人が近くでウロウロするのが可能になったというのは、恐ろしいんじゃないだろうか。

それだけでナク、精神障害者に対する偏見がより助長されるのではないかと心配になる。

過去ログでも書いているが、精神障害だからといって不起訴にするよりも、起訴して情状酌量する方向で法律を改正すべきではないだろうか。

殺人を淡々と冷静に犯す人間がいたとしたら、その方が何倍も怖い。

ホトンドの殺人者が、多少精神的に変になっているからこそ、殺人が出来るのだとしか思えない。

快楽殺人者でナイ限り、普通は殺人をする時には、平常心ではナイのだと思う。

なのに、それが故に不起訴では‥‥

強制入院させられるコトはあるかもしれないが、果たしてどれ位世間から隔離されているのかも判らない。

大阪児童殺傷事件で大量殺人を犯した時には、多少、そんなんでイイのかという話題になったが、ホトンドのマスコミはこの事件を大々的に報じない。

加害者の人権と、被害者の人権は、等しくなければならないと思う。

被害者が損をしてしまうのが、今の法律の常となっているのは如何なものか。

「命は大切だ」というのは当然だし、「人権が大切」なのも当然だ。

しかし、それらは等しく大切なのであって、どちらかが一方的に損をするのではおかしい。

だから、人を殺したらスグ死刑にしろなどと、短絡的な意見は持ち合わせてはいないが、もう少し被害者の人権に配慮した法律改正を望みたい。  
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2010年09月08日

介護療養病床の廃止は困難

介護を受けながら長期療養を続ける介護療養病床の廃止はホボ無理だというコトが、鮮明になった。

本来ならば、老健施設に転換すべきでも、単価の違いがあるからだろう。

看護師と介護士のパートの時給を考えるならば、看護師は2000円前後で、介護士は1000円前後、要するに人件費を単純に比較すれば、医療の方が介護の病床よりも多くの人件費を払えるというコトだ。

コレを裏返せば、当然のコトながら、より収入の多い医療療養病床に転換をしたいとホトンドの医療機関が考えているというワケ。

介護だって、あまりに仕事に比して安い時給では、働きたいと思う人の人数は今より右肩上がりとはいかないだろうし。

「一に雇用、二に雇用、三にも雇用」というのであれば、少なくとも介護職の人々の給料を五割増し程度にしなければ、生活してゆく上でとっても無理。

タダ、当然ながら、その選択は介護負担金や介護保険料の大幅の増大は避けられず。

要するに、財政の裏付けなしに、雇用の拡大など無理だと思う。

長妻厚労相は調査結果を踏まえ「行政の本来の意図とは異なる状況だ」と指摘したそうだが、予想通りの結果になっただけだと思う。

介護福祉士とヘルパーの給与賃金も、さほど違わないし、マン・パワーの使い捨てが何時までも続くハズもない。

お金が人生の全てではナクとも、必要最小限のお金が無ければ、若者も生活など出来ない。

少し前に、タクシーの運転手さんが知人に「手取り15万円では、結婚など無理」と言ってたそうだ。

主人の前に勤めていた介護施設の介護タクシーを運転していた59歳の男性は、リストラされてタクシー会社に採用されたら、最年少の方らしい。

おそらく、年金と合わせての給料でナイと生活が難しい人が多いのだろう。

こうした中で、子供を増やしたいのであれば、やはりそれなりの「こども手当て」も必要だろうし、労働者全体の賃金の底上げも必要だろう。

年金も、勤労者世代が退職者世代を支えるのは、無理になりつつある。

多くの労働者が、もう少し金銭的に余裕を持ち、お金を回すコトで景気を良くして、生活に潤いのある政治をして貰う他、日本が生き残る方法はナイのだから‥‥  
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2010年09月07日

雇用の理想と現実

新卒者の就職支援というけれど、言うは易く行うは難しが現実だ。

超・学歴社会 (ペーパーバックス)超・学歴社会 (ペーパーバックス)


この本が出たのは五年前だが、今の不景気でマスマスこの本の予言通りになっているだろうと思われる。

「学歴を問わない」という会社があったとしても、本音ではそうではナイという話は、おそらくそうだろうと思っていただけに、中々リアルである。

要するに、何故、会社がそういうコトを言い出すのかと言えば、自社が公平であると世間に認知させるタメであり、実際にインターネットで膨大な数の応募者があったとすると、全ての人々を公平に選抜する余裕などナイ。

つまり、そう告知されていたとしても、下流と思われる大学から一流会社に合格するのは、宝くじに当たる様なモノ。

一流会社が求めるのは、まずAクラスの大学、関東の「東一早慶」か関西の「京阪神」であり、多少譲ってもBクラスの「Aクラス以外の東京六大学」に青学・上智・中央・東京理科・東京電機・芝浦工業などの大学と同志社・関西学院・立命館で、Cクラスの日東駒専などのレベルはかなり苦しい。

なのに、「学歴不問」などと掲げ、「もしかしたら大企業に入れるかもという希望を与えるのは欺瞞」だと述べている。

となると、「学校を終了してからも三年間は新卒扱い」などというのが、ホトンド無意味だと前にこのブログで述べたのを、完全に裏打ちしてくれたみたいだ。

しかも、万が一さほとでナイ大学から入社したとしても、余程の切れ者以外は冷や飯に甘んじる可能性が高いのだという。

社長の後輩になる大学出身者の恩恵とか、人事部も人事部への評価に「優秀な大学から何人を入れたか」というのが、考査されるみたいなので‥‥

こういう現実を知って、並みの若者が考えるべきコトは、如何に優秀な会社に入るかというよりも、如何に将来性がありそうな中小の会社に入って、実力を磨いて転職などでスキルアップを目指すか、逆に会社を伸ばして大きくするかという二者択一だろう。

ちなみに、スキルアップなどと格好がイイことを考えても、大抵の場合の転職は前より低い会社になる可能性が高いと覚悟すべきかも。

ともあれ、こうした硬直化した日本のシステムが、、今の日本経済の停滞を招いている可能性も高い。

会社というモノは、良い大学を出ていても使えない人は排除するし、それ以外だったらより斬新で完璧に必要とされない限り破格の出世など、夢のマタ夢なのだとしっかり認識して、就活に行かないとダメなのかもしれない。  
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2010年09月06日

日本人は目を覚ますべきか

本日、まだ朝暗い時間に電話が鳴りまして、今年の初めあたりから入院していた叔父の死が告げられました。

なので、本日は眠くて上手く書けそうにありません。

昨夜は、下の本を読んで日本が心配になったのと、胸騒ぎがしたのかどうしても寝付けませんでしたし‥‥

さらば小泉 グッバイ・ゾンビーズ Say Good-bye to Zombies (光文社ペーパーバックス)さらば小泉 グッバイ・ゾンビーズ Say Good-bye to Zombies (光文社ペーパーバックス)


日本が如何にアメリカのポチなのかというコトが、これでもか、これでもかという感じで書かれています。

今の民主党の代表選も、親米なのかどうかという部分もじっくり見るべきかもしれませんね。

ロッキード事件の真相が真実だったとすれば、多分に今の小沢前幹事長に対するのと、かなりダブって見えます。

にしても、人間的な迫力が全く違う二人の代表選ですね。

以前にも書いたロイターのアンケートは未だに両者譲らずです。

とにかく、ドンドンと分母が増えてますので、ネット関係者だけという部分もありますが、世論は拮抗していると考えるのが正しい気もしますが、マスコミはネガティブ・キャンペーンが好きで、善悪や白黒に二分したがるというコトの証しなのかもしれませんね。

とにかく、アクビばかり出てますし、今日も仕事はそれなりにして、明日も午前中だけはしっかり働かなくてはなりのせんので、とにかく、本日はコレまでで‥‥  
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2010年09月05日

消えた高齢者〜無縁社会の闇

NHKの無縁社会シリーズは、前から見て衝撃を受けているのだが、本日の放送はある程度、予想の範囲内であった。

タダ、TVで放送するコトの意義は大きいと思われる。

親の介護をするタメに仕事を辞め、親の年金で生活をする人というのは、確かに増えつつあると思うからだ。

今年の農業従事者は増えたというニュースが前にあったのだが、長野あたりだと親が歳をして農業が出来なくなったから、会社でリストラされつつあるので、農業をするタメに会社を辞めたという話をチラホラと聞く。

そういう方々は、農業では所得があまり上がらなくとも、それなりに食べる物は作れるし、万が一親が亡くなられたとしても、自分の年金が出るまで何とか食い繋げる可能性が高いので、年金詐欺まで追い詰められる可能性は低いと思われるが、都会で似た様な状態になった場合には、本当に困るだろう。

定年までチャンと勤め上げ、年金が出てから親の介護といった風に、人生の筋道が上手く行くとは限らないのが人生だ。

特に、介護するにはある程度のお金も必要だし、家族の居る人の施設への入居はどうしても遅れがちになる。

長妻厚労大臣のインタビューが流れていたが、少なくとも介護認定の際には、望む人には各世帯の所得状況を調べて、家族介護している場合の問題点とか、ある程度の所得保障の必要性がナイかどうかも調べて、何とかすべきではないだろうか。

高齢社会が進む中、全ての老人を施設で見るというのは、財政的にも人的にも無理があると思う。

家庭で出来るコトは家庭で、外部に任すコトは外部でという住み分けをすべきではないか。

高齢者問題というのは、生きている限り全ての人々が人生のドコかで直面すべき問題であり、正面から取り組むべき問題だと思う。

生活保護の水準より劣悪な環境で過ごしている老人は、かなりの数に上るだろうし、おそらく簡単には解決出来ない問題だとは思うが、団塊の世代が定年になり始めている今、最早、先送り出来る時間は残されてはナイと思う。  
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2010年09月04日

日本人というモノ

の本質に触れる本だろうと思います。

差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)


示唆に富む言葉は沢山ありますが、要するに国民を一致団結させないコトこそが、為政者としては延命に繋がるのだと感じました。

野中広務さんという人は、マスコミで強面というレッテルを貼られてましたが、中々、筋が通った人です。

しかし、「国旗国歌法」みたいに、例え野中さんが「強制はしない」と答弁しても、法律が通過してしまえば、東京都みたいに無理やり教師に従わせる場合もあるので、当初の理念などは守られないモノだと思います。

我々は、法律を通す時の議論に惑わされるコトなく、法律の文字をしっかり吟味しないとイケナイのでしょう。

日本人の中に色濃く残る差別感情が、例えば、今は「正社員VS派遣社員」みたいになっているのだろうと思いました。

考えてみれば、特に江戸時代などは身分制度が何百年も厳しく徹底されたのですから、そんなに簡単には国民性から差別感情が消えるコトも無く。

インドのカースト制度よりは、日本の方がまだ顕在化してませんから、逆に完璧に無くすコトが大変かも。

学校での「いじめ」も多発する国ですしね。

だとしても、日本人という定義は古代から考えると、どうしても純粋日本人など、ホトンド存在しないと思いますし、朝鮮半島の人々に対する嫌がらせは、日本の国史の中に、天皇家には確実に朝鮮の血が混じっていると書かれているのですから、どうみても論理的な話とは思えません。

要するに、論理的でナイのが差別なのだというコトだけは、強く思わされた本でした。  
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2010年09月03日

子供に対する執念

の凄さで、最近の院内の話題になるのが野田聖子議員の超高齢出産。

「ソコまでして、産みたいんだ‥‥」とビックリした声が、とても多いです。

ともあれ、せっかく授かった命ですから、無事に身二つになって欲しいものですが。

少し前に出たこの本を読むと、出産に対する野田議員の気持ちも引用されてました。

“雅子さま”はあなたと一緒に泣いている (ちくま文庫)“雅子さま”はあなたと一緒に泣いている (ちくま文庫)


ともあれ、結婚観にしろ、子供に対する気持ちにしろ、個人差が大きく、千差万別なのですから、一括りには出来ない問題ではありますが。

歳をすると、やはり自分がこの世に生きた証が欲しいという気分になってしまうという部分もありますから。

タダ、ちゃんと出産が無事に済んでからでイイですが、そういったコトを契機に「夫婦別姓」とか、「養子制度」とか、「体外受精」についての、日本の曖昧さにチャンと結論を出して欲しいと思います。

個人的には、何でもしたいと思っている人達を止めるというコトは、不可能に近いのですから、一番子供達にとって良い方法の選択を考えて欲しいですね。

親となる人々がどうしたいのか、という気持ちよりも子供達の気持ちと幸せを最優先にして、新しい法律を作るのであれば作って欲しいと思います。

上の本については、人間は自分が見る世界しか見えないという気もするので、あえてコメントはしないでおきますが、世の中というモノは結婚したり、子供を持って判る部分もありますからね。

個人の気持ちが一般化されるとは限らないのが、結婚と出産。

人生の終わりに後悔が無ければ、どんな選択をしてもイイと思いますけどね。

でも、日本という国は、そういう問題を何時までも曖昧にしたまま、何となく前例主義を貫くんだろうなという気がします‥‥  
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2010年09月02日

もっと前から本気だったら良かったのに‥‥

と思いながら、公開討論会の首相を見ていました。あれだけの気迫が有ったら、参議院選挙で負けなかっただろうし、今、こんなに苦労してナイだろうにと。

しかし、円高対策ではありませんが、「ツー・レイト ツー・リトル」遅すぎるし、小者に見えてしまいました‥‥

何か、日本を良くする画期的な方策があるのであれば、今、政権を握っているのだから、スグに何でもしたらイイだろうに。

キム・ヒョンヒを招いた時と似て、期待させた割には中身があまりナイ気が。

とにかく、本気になったからとて、さほどの案が有りそうでもナク。

小沢元幹事長の方に、貫禄を感じてしまいましたね。

仕事の合間に見たので、最初から最後まで見れたワケではありませんでしたが。

少なくとも、アメリカにも言うだけのコトは言いたいという小沢さんの姿勢に好感を持ちました。

確かに、「政治とカネ」の問題も有るとは思いますが、個人的なコトよりも膨大な日本国のお金(原資は税金)はアメリカとか国連などなどのタメに、かなり使われてます。

でも、出している額と比して、さほどの感謝を日本がされているとはとても思えません。

このまま、国民の大半が苦労して働きながら、世界中のキャッシュ・ディスペンサーとなり続けるのか、どうかという問題だと思います。

さして、有難がられナイまま巨額の支出をして、この上に消費税の増税などがあったとしたら、日本国の景気が破滅してしまうと思います。

この前、税理士事務所を経営なさっていらっしゃる方が、日本の場合はガソリン税が掛かっているのにプラス消費税とか、消費税が二重課税となっているモノがかなりあるので、それを加味すると間接税はそんなに税率が低いとも限らない。

しかし、そうした内訳を正直に国民に説明してくれナイので、実際に諸外国の消費税と比べて本当に低過ぎるのかというと疑問のままになってしまうと指摘されてました。

長野県は観光県なのですが、バブルの頃は無論、田中知事が今の東国原知事みたいに目立っていた時と比べても、現在は不況のタメもあると思いますが、活気が無さ過ぎます。

日曜と祝日しか休みではナイので、自分では色々な観光地に行ってられませんが、御客様の話を総合すると、青息吐息のトコが多そうです。

「介護で雇用を増やす」と幾ら力説しても、仕事の割に薄給だし、長野県で介護事業に進出する企業の母体には、多くの議員さん達が絡んでいるのを知っていると、とにかくハードよりも、人的支出を増大させなければ、ワーキング・プアが増えるだけだと思いますし。

人間、余裕が無ければ観光やレジャーなどにお金を使わないでしょうから、その結果、食品も市場とかで高値にはナラナイ、などというデフレ・スパイラルが延々と続いているのだろうと思います。

今の停滞感を打破するには、『好きというワケではナクても、小沢さんという劇薬が必要なのかも』という気がしてしまいました。

別に、個人的な感想をココで書かなくてもイイのですが、総理が「国民の皆さんの意見をドンドン述べて欲しい」という趣旨の発言をしたので、やはり今日は感想を書いておくコトにします。  
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2010年09月01日

夏バテに摂りたいビタミンB

ビタミンB群は、糖質をエネルギーに変えるときに必要なビタミンB1をはじめ、B2・B6、ナイアシンなどと互いに協力し合って、エネルギー補給や、体に溜まった老廃物の排泄に働きます。暑いときは体温調節のために大量の汗をかき、エネルギーやビタミンを多量に消費するので、これらの補給をきちんとしないと、体力を消耗して夏バテ状態に。夏のビタミンB群不足には注意が必要です。

これがおすすめ食材

●豚肉‥‥ビタミンB1の豊富さは豚肉の特徴で、疲労回復にはおすすめの食材。B1はヒレやもも肉など赤身の部分に多く含まれ、B群の仲間のナイアシンも多い。にんにくに豊富なアリシンととれば、B1の吸収率が高まる。

●玄米‥‥もみ殻だけを除いて、ぬかと胚芽が残った状態の米が玄米。白米よりはるかに栄養価が高く、ビタミンB群が多く含まれていて、B1・B2は特に豊富。ただし、消化しにくいので、胃腸の調子に合わせてとること。

●卵‥‥卵はビタミンC以外のほとんどのビタミンを含み、良質タンパク質、ミネラル類も豊かな食品。ビタミンB群では糖質、脂質の代謝を促進するB2が多い。生より熱を加えたほうが消化吸収率は上がる。

食べ方ひとつで効果倍増

じつは、ビタミンB群は水溶性で、加熱すると水に溶け出しやすくなります。茹でるよりも蒸したり炒めたりする調理、あるいは、スープにして汁ごととると効果的です。

さらに、B2は肉や魚介類などの動物性食品に多いビタミンですが、納豆菌がB2をつくり出すので、納豆には豊富。朝食の納豆と卵は、B2補給に効果的な組み合わせ。

ちなみに、B6は脂肪の消化吸収、エネルギーへの変換を助けるビタミンで、脂肪肝を防ぐ働きがあります。アルコール好きの人は、特に不足しないように気をつけましょう。(かつお、まぐろなどの魚類、レバー、肉やバナナなどに多く含まれています)

今年の夏は、何時までも暑いし、夏バテは夏よりも秋になって出やすいモノ。サプリメントに頼るより、食物からの摂取は摂り過ぎの心配も少ないので、オススメですよ。  
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