年金だけでは、必ずしも安心の老後が送れないというのは、当然の話だと思うのに、
金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」すら受け取れないと政府は頑な。
政府が報告書の受け取りを拒否しても、標準的な場合でも2000万円不足するというのは、今の時点でホボ確定であり、下手をすると今後、もっと不足する可能性が大なのに、あまりにも呆れた話。
そもそも、ネットで読んでも5分は必要としない報告書を、担当の大臣は全部読んでナイと言い切った。
確かに、文章を普段から読みなれてナイのであれば、読むのが苦手なのは仕方が無いけれども、だとするならば職責を果たせないのだから、即刻辞めて欲しい。
報道を聞いた時にまず思ったのが、『認知症にでもなったとしたら、2000万円でも不足するんじゃないか』と。
報告書を読んだら、その辺も留意して書かれてあったけれど、我が家には90代の認知症の主人の母が存在する。
少なくとも、今は介護保険が機能しているので、施設に預けなくとも何とかやってはいるが、施設に預けるとなると、特養で無ければ、概算で月に20万円ほど必要になる。
今の状況での単純計算で、年間約240万円であり、雑費などを考えればそれで済まないかもしれないが、約4年間で1000万円。約20年なら、5000万円必要である。
ちなみに、80代で認知症になり、徐々に症状が進んでいるモノの、独り暮らしではナイので、家で介護しているから、そんなに金銭的に大変ではナイけれど、もし自分が高齢になったらどうなるかと言えば、おそらく、団塊の世代が上に存在しているので、とても施設など夢の夢だし、ディ・サービスすら無理だろう。
希望的可能性が存在しているとすれば、それまでに介護ロボットがそれなりの値段で普及してくれれば、何とかなるかもしれないが、そうでなければピンピンコロリ以外に、どうにもならないと覚悟をしている。
太平洋戦争では、敗北していても、転進という言葉を使って、国民に状況の悪化を知らせず、最後に玉音放送で敗戦を日本国民は知らされた。
その日に付けられた名称は、「敗戦の日」では無く、「終戦記念日」。
おそらく、このまま少子高齢化に政府が手をこまねいているだけなら、今度は「一億総玉砕」の日を迎えかねない。
安全性に問題のあるF35を爆買いするという無謀を繰り返す限り、そんな日が訪れたとしても、驚く方が変だと思ってしまうのだが‥‥
Posted by seitaisikoyuri at
22:36
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