2005年09月23日

うつくしい子ども

基本的に日曜、祝日は休みなのでボーツと過ごしています。

だから、じっくり書きたいと思った本のコトです。
うつくしい子ども

この本がベースにしているだろう事件のセンセーショナルな感じが抜けてきた今だからこそ、読んで欲しい本です。

ベースの事件があった時、ビックリしました。
その周辺を歩いたコトがあったからです。
山を削り、海に土地を作る。
なんと合理的で、人間が自然を支配しようとする行為。

でも、初めてその場所を訪れた時、福永武彦の「未来都市」を思い浮かべました。
素晴らしく設計されているけれど、あまりに人工的な都市。

自然を克服したつもりが、天災のスゴサに見舞われてしまった都市。
復興の陰で心傷付けられた少年の心の行き場のなさが遠因の一つではないかとその時思いました。

被害者の方も加害者の方も、とてもツライ事件だったと思います。
小説のラストの場面で、前に書いた朔立木さんの小説を思い浮かべました。
フィクションは真実の別の側面を見せてくれます。
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