何度も書いてるかもしれませんが、日本を悪くしたと思われる原因のかなりの部分にダブルスタンダードがあると思います。
ある人には許されるコトが、ある人には許されない。
そんなコトが続くと、倫理観が崩壊するのだと思います。
何でこんな話をするのかというと、
債権奪還
という本を読んでいるからです。
この前、同じ作者の本を読んで、ゼヒ読みたいと思って借りて来ました。
オモシロイと思うと読み尽くしたくなる方ですが、最近は少しづつ小出しに読むようにしています。
読むのは、一日から数日で読めるモノでも、書く方はそんなペースで書けないでしょうから、大好きな作家さんをイッパイ作って、少しづつ楽しんで読んでいけば、ほぼ毎日楽しめますから。
この本の中に、「銀行は、大企業には何百億円、何千億円という借金を棒引きしてやるくせに、立場の弱い中小企業にはビタ一文貸さないし‥‥」というくだりがありますが、こうしたダブルスタンダードが真面目に働く価値を粉砕してきたのです。
過剰な安売りによる共倒れのような競争に敗れたスーパー本体は救われても、そこに敗れた小さな店屋は商売を止めざるをえなくなり、郊外の大店舗までガソリンを消費して買い物に行かなければならなくしたりして、米国のようになったコトが、『改革』の旗の下で推し進められたグローバリゼーションだとしたら、ちっともエコロジーでもないし、経済的とも言えないのではナイでしょうか?
ホンの数十円を浮かそうと血眼になって、地域を省みず動き回った結果、後世に税金のツケが残ったなんて、バカみたいな話だと思いませんか?
二十四時間営業していれば、確かに便利かもしれません。でも、そのタメに莫大なエネルギーが消費され、働く人が体調を壊している人が多くいるとしたら、どうでしょう?
『改革』というキレイな言葉のウラで、傷付き倒れていった人の数は決して少なくありません。今は「勝ち組」でも、「負け組」になるかもしれないと人々のストレスは増大しています。
多少は不便でも、貧しくても、明日を夢見ていた時代もありました。
人がシアワセに生きるに必要なのは、お金よりも何よりも「希望」が第一と思うのですが‥‥