2006年02月07日

子は親の鏡

伊藤芳郎弁護士さんという人は、以前よくTVに出ていらした弁護士さんです。
親戚が一時共同で弁護士事務所をやってましたので、ワタシは少々興味があったのですが(ちなみに親戚はTVばっかり出ていて困るからと独立してしまいました)最近はあまりTVに出ず日本中を講演してらっしゃるようです。

PTA連合会の回覧する冊子の中に、「21世紀の子どもたちへ」と題した講演記録があり、かなり前に読んだのですがマタ読む時もあるかとコピーしておいたのを久々に読みました。

子ども時代に悲惨な体験をしてしまうと、ナカナカ立ち直れないものだなと思います。

農家に嫁いだら、夫は自分の畑を耕さずに、さぼっていては、他人の畑から盗む。子供二人の手を引いて、盗んだ農家に謝りに行く日々に嫌気がさして、離婚しようとする。

「子供まで連れて行かれたら死ぬ」と言われ、仕方なく子供達を父親のトコに置いて家を出て、すごくイイ人と再婚した。

ところが、父親は子供達の面倒を全然見ない。同居している祖父は大の子供嫌い。朝、二人に三百円だけを渡して、「これで、一日二人で食え」と言われる。

お腹が空いた子供達は盗みやかっぱらいをする。で、学校の先生が母親に「子供を引き取って欲しい」と頼む。

母親は再婚した男との間にも子供がいるのだが、盗みばっかりすると困ると思い引き取って育てる。

でも、兄の盗みは止まらない。母親は、それが許せず「あんたの手は、人様のものを盗むために産んだんじゃない」と本当に兄の手を包丁で切る。

母親はそれを「しつけ」だというけど、一般的に見たら虐待のレベルで、それを見ていた弟は、やがてボスとなって集団で「オヤジ狩り」をするようになっていってしまったという話を読むと、「ウーン‥‥」と思ってしまいますよね。

『真実は小説より奇なり』
とは言うものの、何とか社会で救いの手を差し伸べなければいけないと思うし、もしかしたら、実の母親と暮らすよりも、施設で育った方が逆にヨカッタのかもしれません。
幻の母親を理想の母親だと思って暮らせたかもしれないから‥‥結果論ではありますが。

子供を虐待死させた母親が、再び子供を虐待したという事件もありました。
血縁をあまりに重視すると、逆にトンデモナイことになってしまうのかもしれません。

我々親は、心して子供と暮らさないと、イケナイとこうしたモノを読む度に、何時も思い知らされます。
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