2006年05月24日

果報は寝て待て!!

タイトルの言葉は、ワタシ好みのです。タダ、何もしないで寝て待っていてイイよという意味では、モチロンないですけどね。(このブログを何度も読んで下さっている方なら言わなくても判ってらっしゃると思いますが‥‥)

第八計は、「暗(ひそ)かに陳倉に渡る」で、正面突破と見せかけて迂回した作戦から付けられた。近くは、「史上最大の作戦」と呼ばれたノルマンディー上陸作戦もこれに当たり、第六計に似ているのだが、一歩誤れば形勢が一気に逆転する可能性もあり、史上最大の作戦は、史上最大の賭けになりやすい。

第九計の「岸を隔(へだ)てて火を観る」の様に、静観して、敵の内輪もめを待ち、自滅を待った方が得策というものだ。これぞ、「果報は寝て待て」というコトである。万全の準備、味方の結束、それがナクては、逆にこっちが自滅してしまう。

第十計は「笑いの裏に刀を蔵す」で、フトコロに刀を忍ばせておきながら、上辺はニコヤカに振る舞う策略である。斉藤道三が美濃一国を乗っ取った手口でもあるが、その最期を見ても判る様にあまりアクドイことをして、何かを手中にすると恨みを買うので、あまりオススメ出来ない。

第十一計の様に、「スモモ、桃に代わって倒る」という言葉は、局部的な損失を捨石として、より大きな利益を得るコトをススめているのだが、相手にもそれなりの成果を与えつつ、自分が目当ての利益を得ようとした方がイイ。全てを自分のモノにしようと欲張るよりも、互いに必要なモノを分けて得る方が、将来に禍根を残さない。戦国時代と、現代では違うのだから、お互いが「ギブ アンド テイク」するようにしなくてはイケナイ。無益な戦いを戒めているのは、戦国時代でもモチロンのことなのだから、現代においては当然のコトだ。

第十二計は、「手に順(したが)いて羊をひく」というもので、無理をしないでも手に入る利益なら、遠慮しないで全部貰っておけというコトだが、目先の利益に捕らわれて無理をしない範囲でと書かれているコトに注意しよう。地道に些細な利益を重ねる方が、ズッといいのだ。

欲望をコントロールするコトこそが、何事につけても大事というコトである。
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