全く知らない作家の、思いもよらない本に巡り合うのが大好きです。だから、図書館や書店、古本屋巡りはヤメラレナイかも‥‥
神の柩
知ってる人は、知ってるのかもしれませんが‥‥
ミステリーなので、ホトンドあらすじは書き込めません。バイオテクノロジーとその対極にある様な自然農法やら、死後凍結の世界、出生前診断‥‥色々なコトが書かれています。
本筋とは、全く無関係なのですが、驚いたのはロスアンゼルスについての記述。
1920年代まで、世界一という通勤鉄道網が整備されていて、電車も地下鉄もあり、とても便利だったのに、鉄道会社の株が、自動車や石油資本によって買い占められ、自動車を売るために、鉄道を少しずつ廃止して、鉄道線路の跡地を利用して、フリーウェイ網が作られたという話。
自由を最大限に発揮しようとすることが許された経済というのは、そんなコトも出来るのだ。
勝ち組に入れば、やりたい放題、何でもできる王様みたいに暮らせ、人間の欲望は止まるコトを知らない。
アメリカの後追いばかりしてきた日本も、このままアメリカの様になって行くのだろうか‥‥
科学の進歩は、良いコトばかりなのか?
人間は、何処まで自然をコントロールする権利を持っているのか?
実に色々と考えさせてくれる本です。こんな素敵な本に巡り合えてラッキー!!
予想もしてないのに、こんなにイイ本を一気読みできると、本当に至福の気持ちになれます。内容は、手に汗握る感じなんですけどね‥‥