2006年11月16日

子供を支えるタメには

いじめられている子供や家族に、とても有意義な本があります。
子どもを支えることば―立ちすくむ家族へ
どうすればイイのかを実例と共に書いてくださっているのですが、惜しむらくは、少々理解しづらいかもしれないコト。医師の本の中には、とてもイイ話なのに、万人に判らせるには、もう少し噛み砕いてくだされば‥‥と思うモノがままあります。知的水準が高いというコトなのかもしれませんが、もう少し易しく書いてくだされば、より多くの方が素晴らしい理論を理解できるのにと残念になるコトがあるのですが、この本もそういうタイプの本です。しかし、根気良く読みさえすれば、必ず理解出来ますし、難しいと感じた方は、序章は飛ばして、事例の部分から読むのも手かもしれません。

ともあれ、相談者と著者の会話を読んでいると、こういう会話なら身に覚えがあるかもなどと、自分に引き付けて考えられることが可能かと思います。

当たり前のことだと思うかもしれませんが、「いじめ」というものは不当なものです。そうしたコトがあった時に、「そういうコトはやめろ!!」という趣旨のコトを言葉なり態度で示すコトが大事なのですが、それが出来ないというか、教わってない子供が、「いじめられやすい」子供だというのです。

親と子供の関係は「養育と依存」「支配と服従」といった関係が初期段階ですが、反抗期などを経て「No!」と言うコトが出てきます。

しかし、「相手に支配させ」「自分は従属する」という役割にはまってしまうと、中々、「いじめ」られても、「やめろよ」「やめてよ」とはっきり言う。「泣いて」でも抗議するという、「いじめられる」存在から脱出するタメに有効な手を打てなくなってしまうのだそうです。

なので、親も子供との関係を見つめ直す必要があるとおっしゃりたいのだと思います。

追いこまれた子どもほど、すでに自分の知っている親しい大人を見限っていて、内心では強く支えて欲しいと願っているのに、「そう要求するのは自分のわがままなんだ」と思っているそうです。

「困った時には頼っていい」「人は助けてくれるもの」「ぜんぶ、自分がわるいわけではない」と思ってもらうコトが大事なんだそうです。
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