2007年01月28日

格差社会を嗤(わら)う

昔は、「嗤(わら)う」みたいな字を好んで使っていたものです。最近は、こういう難しい字をなるべく使わないで、書こうとしてますが、タダ、この字だと「あざわらう」とか「さげすむ」という意味があるので、本日のタイトルには、あえてこの字を使いましたが‥‥

どういうコトかというと、この本。メチャクチャ面白いです。
フェイク
実に今の時代のバカバカしさを見事に諷刺しています。この作家の「再生巨流」を読んで、筆力のある方だと思いました。タダ、「再生巨流」はどうも実在の会社のサクセス・ストーリーみたいだったので、とりあえずココでの紹介はパスしときました。でも、そちらも面白かったです。お得意さんのケーキ屋さんの御主人は、ソコの会社で頭金を作って、開業して成功しているのです。実際、そうなのか聞きたいと思うコトは色々あるのですが、バレンタイン・デーを控えてお忙しそうなので、確かめてはいませんが。

今の世の中の問題点を小説という形だから、ココまで書いているという意味では、上の本はスゴイです。ちなみに、硬い本を読んだり、硬めのブログを書いてますが、小説はエンターティメントの方が好きです。私小説はあまり好きではありません。小説だからこそ、読んだ時にはスカッとしたいってものです。重いテーマなら、それはそれでありですが、個人的にウジャウジャ悩んでばかりの話など、真っ平ゴメンです。

格差社会を這い上がるには、こんな方法しかナイのかもしれません。「戦国自衛隊」を書いた半村良さんの「八十八夜物語」の時代とは、かなりの違いです。

どちらも、銀座を舞台にしてるのですが、正に時代の流れを感じます。正当に上り詰めるコトが、如何に難しい時代になったのかを教えてくれる「面白くてやがて悲しい」シビアな本です。
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