2007年03月07日

キリマンジャロの雪は小説の中だけに?

ヘミングウェイの小説の中で、ワタシの一押しは「キリマンジャロの雪」だったのですが、今日の本で、下手するとアト十年したら、「雪があるかどうか」も怪しくなっていると知って驚きました。
不都合な真実
著者は、クリントン大統領時代に副大統領をなさっていた方です。ちなみに今、グーグルで検索したら「キリマンジャロの雪が消える」というコトを、ネット上でもすぐに状況を理解出来るのだと判りましたけど。

ヘミングウェイの小説も、キリマンジャロの雪は、「万年雪」というトコに意義があるので、氷河が完全に消えてしまったら、話が全然違う方向に行ってしまうでしょうね。とても人間臭い話が、自然環境の問題とリンクするコトになろうとは、感動して読んだ昔には、全く考えられなかったコトですが。

とにかく、現在の地球温暖化のスピードは例えようもないスピードで進行しているのだと、綺麗な写真で説明してくれています。

とにかく、この本が出版されるのが今年だったら、この冬の記録的暖冬もマスマスこうした問題が深刻だと書かれていたコトでしょう。一年一年、悪化の速度を速めている様です。

日本でも、竜巻が最近多くなっていますが、それも温暖化が関係しているそうで。

今年の冬は、長野の様な雪国では「夏場の渇水は少し心配になるけど、雪が少ないと暮らしやすい。スキー場は困っているだろうが‥‥」あたりに意見に集約されてしまうのですが、そんなノンキなコトを言っていられないのだと改めて思いました。

有名なハスの葉の論理も思い出しました。(前にも書いたと思いますが、倍の大きさになるハスの葉があるとしたら、池の大きさの半分になったと思ったら、その次は全ての池の表面がハスの葉に覆いつくされてしまうという話で、アッと思った時には、最早、取り返しがつかなくなる可能性が高いという象徴的な話です)今の、世界はどの辺りまで、危険になっているのでしょうか?

とはいえ、人間は欲望に負けやすい動物で、快適な暮らしを覚えてしまったら、ナカナカそれから抜け出すコトは出来ません。色々と、考えさせられる本でした。
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