2007年04月13日

憲法改正のタメに何でもあった

2001年に出版された本ですが、「少年犯罪と向きあう」という本があります。

この中に、「少年法の改正」は「犯罪抑止」には「大して期待できない」と提案者自身が答弁していたのに、何故、改正されたかというと、当時、法務大臣が「憲法改正、教育基本法の見直しを含め、二一世紀に向かって社会全体の規範意識や責任と義務、個と公の関係など、新しい日本のあり方をきちんと求めていくことが極めて重大」と重ねて国会で発言した。

結局、眼中にあるのは少年だけでなく、対象は広く市民に向けられている。

というコトである。それが、目的なので、「否定的効果」が大きい刑務所収容だと一般に理解されているにも関わらず、「少年法」が改正されたと書いてましたが、正にそうなろうとしています。

再犯をとどめて、自律・自立するためには、社会の受け入れなど、数々の要素が必要であり、本人の変わろうという強い意識の醸成が核になるのであり、人は非難されることでは変わらない。少年が自分と向き合い、自分の犯罪と向きあうことが出発である。まず、少年を受け入れて、その自分史というものに自分が顧みられるための支援が必要である。


罪を犯した少年の家庭だけが、特殊ではナク、どの過程でも、もしかしたら起こりうるコトだと考えて、排除していくのではナク、連帯するコトが大事だしいう趣旨のコトが述べられています。

国外に対して、あの国は危険であると宣伝し、国内にあっては、少数派を非難するコトで、かつての全体主義的方向に持って行こうとする勢力はマスマス大勢になってきています。

自らを信じ、周囲を信じるコトで、日本全体が悪い方向に向かおうとするのを止めない限り、本当に今が「日本の戦前」になってしまうと、強く思った本でした。
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この記事へのコメント
こんばんは!

私は頭よくないんでよくわかりませんが、
このところの「憲法改正」へのシナリオはなんだか
嫌な予感?みたいなのがしてなりません。

政治家先生たちは、信念もってやっているのか?と
疑えてなりませんね〜。
Posted by おーじ at 2007年04月13日 19:42
おーじさんの予感通りだと思いますよ。

際限のナイ、軍拡競争をしても、相手も必ずしてきますから、心休まるワケにはイカナイと思います。

ともあれ、「軍事産業は一番の濡れ手に粟の商売」だったりしますから、その蜜に群がりたい先生方も多いんでしょうね、などと思ったりしてしまいますが‥‥

「戦争をしない」と宣言している方が、国際法に違反してまで攻めるべしと、他国が考える可能性が少ないとワタシなんかは思いますけどね。でも、目指すは、武装できる普通の国らしいですから‥‥
Posted by koyuri at 2007年04月13日 22:48
俺は戦争・争いは反対と言いながら、自国の民を守るために最低限の剣は必要だという考えだし悪いことをしたらそれ相応の罰は受けるべしというほうのなので、行き過ぎは怖いと思いつつもたぶん戦争肯定論者とかの部類に入るだろなぁと思ってます。
だから強いこと言えないですが、今の改正イケイケムードはちょっと怖いですね。
上にいる人の本心・・・国民に自らの声で問うという姿勢がまったく感じられないので;;
Posted by 小太郎 at 2007年04月14日 15:27
小太郎さん、かなり前のドコかで書いてますが、国際法上も自衛のタメの戦争は、正当であり当然の権利と見なされます。

なので、それはともかく、自衛というモノが拡大解釈されるのが怖い。「やられそうだから、先にやる」という先制攻撃の部分があるので。

大義のナイ戦争などありません。全て、戦争は当事者が正論だと思っているコトのすれ違いから起きます。なので、どれが正しいのかを見極めるコトを間違うと、戦争に巻き込まれてしまいます。

ヒットラーにも、ナポレオンにも本人の思う正義は存在していたのですから。
Posted by koyuri at 2007年04月14日 17:05
 
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