昨夜から、忙し過ぎてパソコンに向かうヒマがありませんでした。コメントを頂いた皆様方、ありがとうございます。この記事をアップ次第、スグにコメント返しさせて頂きます。
さて、どうして先進国になったというのに、問題が山積してしまうのか、そういうコトを教えてくれる一冊が、こちら。
居場所を失った子どもたち
精神科のドクターの本です。
北欧などの福祉国家ほど自殺者が多い。日本でも自殺率は年々上がっており、特に中高年の自殺者が増えているのが注目されている。衣食足りて、我々は死を選び、そしてまた凶悪犯罪で殺されることになる文化とは、なんという皮肉な歴史の歩みであろうか。
ものが豊かになり、必死に衣食を求めることがなくなったとき、私たちを襲うのはじつは倦怠感である。退屈であるということ、それが我々人間を苦しめる感情だと思われる。
「衣食足りて美醜を知る」「衣食足りて倦怠に悩む」「衣食足りて快楽と刺激を求める」そして、犯罪すら求めるのである。この倦怠に対して、我々はいかなる防衛、いかなる対応策を持っているのであろうか。
オウム真理教のように宗教がその答えを教えてくれるのであろうか。我々はそれに関しては、もはやいやというほどその宗教の持つ催眠的な恐怖を知っている。本来の宗教はそういうものではないといっても、やはりどこか宗教への恐怖はある。
ではいかなる方向へ進めばいいのであろうか。これはそう簡単に答えられることではない。同時にみんながそれぞれ自分の人生の中で考えねばならないものである。
創造的生き方とはその不確定さを生き抜くことであろう。