2007年04月18日

力で他人を完全にコントロールするのは無理

長崎市長を銃殺するという暴挙、アメリカの工科大学での大量乱射殺人。他人を力でコントロールしようとする人々は増えて来ています。

ちょうど、そういう感じの本を読んでましたので、新しいカテゴリーをマタマタ作ってしまいました。リアリティセラピー(現実療法)というものだそうです。

簡単に説明すると、現実という名前の通り、過去をあまり重視して考えず、「現在の考え方に間違いがナイか」と本人に理解させ、人生の選択を正しくする様に働きかけるという療法です。

世界が使う外的コントロール心理学の簡単な前提は、「悪いことをしている人は罰せよ。そうすれば彼らは私たちが正しいということをするだろう。そして報酬を与えよ。そうすれば彼らは私たちが望むことをしてくれるであろう」。この考えが地上のほとんどの人の考えを支配しているからである。

この心理学をこれほどまでに浸透させられているのは、権力を持つ人々が完全にこれを支持しているからである。権力を持つ人とは、政府の要人、親、教師、企業の管理者、宗教家などで、彼らが物事の善悪を決定している。こうした人々によってコントロールされる人々は、自分の人生をほとんどコントロールできないので、権力のある人々のコントロールを受け入れることにいく分かのやすらぎを見いだしている。

私たちがいくら熱心に取り組んでも減らない不幸が世界中にあふれている。残念なことに、このコントロールと強制を強力にもたらす心理学がこの不幸をつくり出していることに誰も気づいていない。

この不幸は衰えることなく存在し続ける。その理由は、私たちが熟慮の末、コントロールが最善であると思うからではない。不幸が存在し続けるのは、他人が自分の思いどおりにならないときに、対応の仕方として、強制とコントロールしか思いつかないからである。

親も、そのまた親も、教師も指導者も、私たちの知る人々のほとんどが使ってきた。あまりにも長い間、自分のやり方を押し通すために使われてきたので、強制は常識となり、この心理学の根拠や質問の妥当性など気にかけることもなく、何の考えもなしに使われている。

では、どうすべきなのか、久々に少し長めの連載になりそうです。
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この記事へのコメント
強制とは考え方の押し付けでいいでしょうか?
もしそうなら昨今の”しつけ”がまさにそれですね;;
Posted by 小太郎 at 2007年04月18日 23:45
小太郎さん、本当にそうですね。

教育基本法の改正も、少年法の改正も、良い結果を産むとは限りません。でも、そう信じている(信じてたい)人が多い様ですね。
Posted by koyuri at 2007年04月19日 21:18
 
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