東京でゴミ集積所に捨て子、そして少女二人が乳児の死体遺棄で逮捕という事件が相次ぎ、匿名で乳児を預かる施設が首都圏でも待たれる様な感じです。捨て子を奨励しているワケではありませんが、『天からの授かりもの』である赤ん坊が、何の罪もナイのに、みすみす死にそうになったり、虐待されそうになったりするのを容認するワケにはいきません。
世界には、まだ性別による「子殺し」も頻繁に行われている現実を含め、様々なコトを教えてくれる一冊が、こちら。
Yの真実-危うい男たちの進化論
科学者というものは、冷静に何事も分析するものだと、改めて感心しきりの本であります。
真面目に、「ハゲはどうしてなるのか?」とか、「老いてマスマス盛んになるには、どうすべきか?」だけでナク、「割礼は是なのか、非なのか」というコトで包皮に対する分析などに対する几帳面過ぎるほどの解説には、ちょっとビックリ!!(知りたい方は多数でしょうが、残念ですが少しこのブログの方向をセクシー路線に変えてしまいそうなので、そういう話は、直接読んで頂くというコトで‥‥)ともかく、真面目に『がんになる可能性』などを交えて科学してらっしゃいます。
ちなみに女性が長生きなのは、この本を読むと当然らしく、男性の機能を停止させた方が長生き出来るそうです。そして、男性は裕福な方が長生きしやすいとも‥‥
ともあれY染色体を追跡すると、トマス・ジェファーソンというアメリカ独立宣言の起草者として有名な人物も、どんなに本人が否定しようとも大統領就任後(65歳頃)に噂のあった奴隷の女性に自分の子供を産ませていた可能性が濃厚であると、科学的に証明されてしまうのだという。
DNAのハプロタイプを調べると、有史以前にアメリカ大陸には移民がやって来ていて、彼らはシベリアから当時陸続きだったベーリング海峡を越え、アラスカに入り、2000年かけて南の端にまで子孫を行きわたらせた。北米の先住民の半数が、同じハプロタイプに属し、南米の先住民族の五人に四人までが同じタイプのY染色体を持っているからには、一人の試練を乗り越え続けた男の子孫がホボ北米や南米を独占していたというコトまで、調べられるらしい。
ともあれ、女性の卵子も年齢と共に古くなるなどと言われて、晩婚化が害であると言われているが、男性の場合も高年齢になればなるだけ、精子のコピーにブレが生じるので、好ましくないのだそうだ。
思わぬトコロで男女は同じ土俵に立たされているらしい。あまりに興味深い本なので、本日はさわりだけで、明日に続きます。