昨日の記事の最後、ちょっと疲れで間違ってました。訂正しておきました。スミマセン。
さて、「ボーダーライン(境界性人格障害)」です。非常に感情の起伏が激しく不安定で、時には暴力的になったり、自殺を図ったりするので、周囲は大変です。自らの感情の不安定さゆえに対人関係を壊しがちなのに、孤独に弱く、「見捨てないでほしい」と相手を追いかけたり、幼児のように、相手の愛情を際限なく要求したりします。強い愛情欲求の裏には、「自分が見捨てられるのではないか」という、強い不安があるのです。
表面化しやすいのは、進学や就職の失敗、失恋など、何らかの挫折が引き金になりやすく、今まで親のいうことを聞く「いい子」が、突然変貌してしまうそうです。次の基準の五つ以上なら当てはまるそうです。
一、愛情欲求が強いために、相手が自分を見捨てようとすると、それを避けようとして、尋常でない努力をしたり、激しい怒りを示す。
二、相手を理想化したと思うと、すぐにこき下ろすというように、人に対する評価が極端に揺れ動くので、対人関係が非常に不安定で激しいものになってしまう。
三、アイデンティティが混乱して、一貫した自分のイメージが持てない。
四、非常に衝動的で、衝動買いや衝動的なセックス、薬物乱用、過食、無謀な運転などが見られる。
五、自殺行為、自傷行為や自殺を思わせる脅しや素振りなどをしばしば繰り返す。
六、感情がきわめて不安定で、普通は二・三時間で気分が変わり、二・三日以上持続することはまれ。具体的には、うつ的ないらいらが強かったり、不安・不快が強かったりする。
七、絶えず虚無感に悩まされる。
八、不適切なほど激しい怒りを抱いており、それをコントロールすることができず、ものを壊したり、人を殴ったりしてしまう。
九、ストレスがあると妄想的な考えを抱いたり、強い解離性障害(心因性健忘、多重人格など)が生じることがある。
ボーダーラインの人の親は、過保護・過干渉で思春期になっても自立できません。
ともあれ、過度な場合が問題なのであって、大半の人は、今までの様々なタイプの問いに全く無関係というコトはありえないと思います。つまり、我々が正常と思っているのは、単に運が良くて、問題化してないだけかもしれません。だからこそ、必要な社会的バックアップ体制があれば、凶悪な犯罪は未然に防げる可能性があるのです。何か、大きな出来事があるとスグ大騒ぎしますが、問題は事前にあるのです。本当に、突然だったり、いきなりではナク、そうした予兆は必ずあります。それを見つけて善処すれば、未然に防げるコトばかりです。
話は逸れますが、昨日付けの「信濃毎日新聞」によると、「ツアーバスの8割は違反」しているそうです。死亡事故の時だけ問題視されますが、「ノド元過ぎれば‥‥」で今は、ホトンド忘れられかけています。犯罪もそれと同じです。起きてしまってから、犯人を懲らしめるよりも、未然に防ぐコトが大切です。社会全体でそう思わない限り、深刻な犯罪は延々と繰り返されるのだろうと思います。