2007年08月11日

よい依存

「依存」といわれると、「イケナイ事」と思いがちになりますが、そんなコトはありませんと言っている本があります。無論、『悪い依存』について、多くを語られているのですが、我々はどちらかというと、「コレはダメ」というコトは指摘したり、されたりしやすいですが、それよりも、良いコトを覚えて、それを実行する方が効率的だと思います。
よい依存、悪い依存
この本は、依存は、悪いと決め付けるのではナク、努力を重ねても困った事態が解決できなければ、他人や組織の手助けを求める様な依存は、恥ずかしい行為でも、禁止されるべき行為でもない。精神医学の立場から見ると、依存は人間が生まれつき持っている、こころの安心や肉体の満足を求める行為であり、我々は、組織や他人との関係に依存しなくては、生き延びることは不可能であるコトを素直に認めるコト。そして、自立とは、周囲の人びとに支えられながらも、自分の行動を支配されず、主体的に決められるコトだと述べている。
「人」という字は、人と人が支え合っていることを意味すると指摘されることがある。人は支配することなく、束縛されることなく、かかわりあいのなかで自分の生き方を示そうと試みる。
依存は否定されるべきではない。

私たちは、底知れぬさびしさに耐えられなくなった時、人にしがみつきたくなる。身内から安心を受けとれず、安心の乏しい人に、しがみつく依存は認められやすい。彼らの多くは、幼児期に母親との心理的な呼吸合わせがうまくいかず、自分を見守ってくれる母親のイメージをこころのなかにつくりそこなっていた。
この依存では、相手の立場を考えない。自分の安心のために、どのように相手を利用するかを密かに計算している。自分のことを誰よりも優先する。相手を思いやるような態度も、そうすることで見返りをたくらんでいる。
というコトで、我々が求めるべき依存はどういうモノなのかを端的に説明してくれています。

「和をもって貴しとする」という言葉は、広く知られていますが、この言葉は「和して同せず」とセットでなければならないと、何時も思っています。他人と別人格だから、支えられるのであって、まったく同化してしまったら、困難な時に支えられません。互いに支えたり、支えあったりしながら、互いに仲良く楽しく生きるコトが一番大事なんだろうと思います。
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この記事へのコメント
互いに支えたり、支えあったりしながら、互いに仲良く楽しく生きるコトが一番・・

夫婦でも親子でもそのとおりだと思います・
Posted by 松じゅん at 2007年08月11日 13:18
まったく論点ズレの感もありますが俺は昔から夫婦は依存しあってこそうまくいくものなのかなとおもってました。
妻は夫の稼ぎだったりここぞってときの力だったりをあてにして生きる、少し言い方はアレですけどね。
夫は妻の存在に無意識に包まれて安心してるからバリバリ働けるし「守ってやる」など横柄チックな男の威厳を見せられる。
観音様でしたか片方の手のひらを開いて上に見せて微笑みのようなものを浮かべてるの、昔から女性とかぶるんですよね。
男は気づかないうちに手のひらの上で転がされてこそ力を発揮できる生き物なのかなぁって、女性は男をうまくもてあそびながらも頼ってこそ夫婦はうまくいくのかなぁって。
きっと自分の願望でしょうけどね(笑)
Posted by 小太郎 at 2007年08月11日 15:59
松じゅんさん、そうですね。そうやって生きてたら、絶対楽しい人生になると思います。
Posted by koyuri at 2007年08月11日 21:11
小太郎さん、依存しつつも自立しているというコトが、大事なんだと思います。

もたれ合った関係だと、何かあった時に二人してツブれてしまいますが、互いに自立していると、一方がダメな時は、他方が支え、もう一方の回復を待てると思うので‥‥

なるべく、ココぞという時以外は、もたれ合わない方が互いに転ばないんじゃないでしょうか?

ともあれ、依存する関係でも互いに幸せなら、それはそれでイイのでしょうが、依存している方は楽でも、依存されている方はツライ事もあるでしょうから。
Posted by koyuri at 2007年08月11日 21:17
以前教えて頂いた「選択理論」を思い出しました。
これを基礎理論として、「互いに支えたり、支えあったりしながら、互いに仲良く楽しく生きる」ということかな、と思います。
と、書くことは書けても、実際に生きていくうえでは難しいものですね。

さて、早めに寝ることにします^_^;
Posted by セサミ at 2007年08月11日 22:50
セサミさん、「選択理論」もイイ本でした。というか、かなり前にも書きましたが、洋の東西を問わず、人種や宗教を問わず、良い話はとても似ています。

何度も何度も同じ様なコトを刷り込まれて、お互いに幸せな人生を歩める様に、自力で自分の脳を洗脳いたしましょう。

他人に洗脳されるワケではナイので、全く心配ありませんから‥‥
Posted by koyuri at 2007年08月12日 17:44
そうですね、とかく依存という言葉は悪い意味で使用されているように思いますが、世の中、「持ちつ持たれつ」ですから、必ず何かにお世話になっているのですよね。もっと言えば人間は所詮、地球や宇宙、自然に依存しているとも考えられる訳ですから、この依存という言葉も解釈の仕方だと思います。
まぁ、皆さんが書かれているように、自分のすべきことをしっかりしておけばどっぷり誰かにもたれかかるということは無いと思います。

Posted by 鍼医K at 2007年08月12日 19:39
鍼医Kさん、おっしゃる通りに、世の中、「持ちつ持たれつ」なんです。

「ギブアンドテイク」という言い方も出来ますが、とにかく、自分も相手のタメになり、相手にも自分の助けになって貰うというのが、一番です。

一方通行では、必ずどちらかが音をあげてしまいます。
Posted by koyuri at 2007年08月12日 20:24
 
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