連日、年賀状などに追われて忙しい日々が続いてたので、本をゆっくり読む時間すら無かったのですが、やっと一段落したので、前からズーッと読みさしだった本の続きが読めました。
都庁爆破!
この著者の中では、「ミステリーとして最高!」とは言い切れないのだが、日本とアメリカ、アラブそしてロシアとの関係については、かなり深い推察がされている。
「9.11」も、その前後で大幅な株価ナドの上下があり、おそらくテロがあるというコトは事前に様々な組織が知っていただろうというのは、確実だと思われる。
それが本当に米国政府が望んだコトなのかどうかは、今一つ確信は持てないのだが‥‥
とにかく、相場で大儲けしたいと思う人々は、安定した相場では不満だろうと思う。
下げ相場でも空売りをしさえすれば、儲けられるというコトなのだから、テロだろうが、天災だろうが、何でも利用出切るモノは利用しようと思っているに違いない。
石油だって、実需よりも思惑買いで高騰しているのだし、貧しい人々がその御蔭で寒い思いをするだろうとは、おそらくワザとでもイメージしないだろう。
今日の「信濃毎日新聞」の13面に、みわよしこさんという方が、昔、見たというTVドラマについて書いている。
クリスマスイブの夜、一人の少女が今日を生き延びようと街を放浪しているが、善良な人々は自分の生活にイッパイで、少女の姿は目に入りません。自分たちの大切な祝日を、普通に、つつましく祝福したいだけで、少女に悪意は全くナイのですが、少女に気付く気がナイので、結局、少女は翌朝、凍死して亡くなってしまうというストーリーなんだそうです。
今の日本人は、少女を世界中で困っている人々に置き換えると、全く同じコトをしているのだと思います。
日本人も、善良でつましく普通に自分の生活を大事にして生きています。政府はそれなりにODAをしているので、世界の国々からはそれなりに感謝していると思っているんだけど、ODAは外国のトップの懐は潤しても、庶民にはホトンド無関係なので、さして感謝もされもせず、イスラム教とキリスト教のイザコザが根にある問題をヨク理解しないまま、求めに応じて右往左往しているのだから、おそらく本当に日本が友だと思っている国は、有るのか否か‥‥
『本当に困っている人に手を差し伸べる政治というのは、国内に於いても国外に於いても出来ているのだろうか?』
クリスマス・イブとは無関係な慌ただしい日々の中で、そう思います。