幼稚園バスの後輪に園児を御見送りに来ていた二歳の弟が轢かれて亡くなったしまったというニュースを聞いて思うのは、今の子供達は親に抱かれたり、手を引かれているのが少ない様に感じられるコト。
特に二歳くらいは、チョコチョコ動き回るので大変危険です。
ワタシの苦い経験談も交えて書くと、我が家は年子だったので、とても大変でした。それでも、歳をしてからの子供だったので、慎重に育てたいと、下の子供が小さい時は、ダッコオンブ可能の帯で、前に息子をくくりつけ、娘の手を必ず引いて、歩いておりました。
ある時、保育園にお迎えに行った時のコト、かなり急いでいたので、何時もは息子を抱いて娘の手を引いて階段を降りるのですが、当日は週末で持ち帰る品も多く、娘が階段を下りるのをしぶっていて、居残り保育の子供達がドカドカ下から上がって来たので、邪魔だろうと、つい踊り場のトコで娘の手を離して、息子を抱いて降りてしまいました。
娘は、嫌がって降りようとしません。「降りておいで!!」と息子を抱きながら叫ぶけど、全然ダメでした。諦めて、息子を下ろして、娘を迎えに行くしかナイかと思ったその時、居残り保育の子供達の最後尾に居た、障害のある男の子(差し障りがあるかもしれませんが、当時の状況を述べるタメに仕方ありません)が、突然娘を突き落としたのです。
娘は、一回転して階段の下に落ちました。幸い意識はあったので、その場からスグ脳神経外科に直行しました。時間外でしたが、ソコの院長先生が待合室を通り掛かり、娘の様子と話を見聞きして、「脳は大丈夫。風邪気味だと思うから、ココよりも小児科へ早く連れて行きなさい」と診察料も取らずに、OKだと即断して下さったので、一安心しましたが、翌週、保育園に行っても、娘の事故に対して保育園側から何の反省の言葉も無く、事故があったコト自体知らなかった様なので、今後の再発防止のタメにも、居残り保育の場合は、前と後ろに保母さんを配置して頂く様に要望しました。
娘の場合、生命に別状はありませんでしたから、良かったですが、アソコで死んでいるコトすら在りえたのです。そして、現在もおそらくその時か、別の時かは判りませんが(オテンバな子供だったので、そのコロに、整体の道に入ってたなら、悪化させずに済んだのだと思いますが、曲がったまま年数が過ぎてしまったので)、娘の身体には若干の歪みが残り、ヒマを見つけては、「痛い! 痛い!」と言わせつつ(お客様ではナイので、良くなるまでの時間短縮のタメ、手加減無しですので‥‥)徐々に曲がった部分を矯正してます。
今では、男の子は『娘を降りさせてやろうと突いたに違いない』と思えますが、それにしても通常だったら、どれだけその子供を責めたコトか。タダ、結果として起こってしまったコトは取り返しが付きません。
もし、その時に娘が亡くなってしまったとしたら、御金による弁償はして貰えたかもしれませんが、二度と娘の笑い顔を見たりするコトは出来なかったハズです。多少、身体が歪んだとしても、生きていてくれてどんなに有難かったか。
今、子育てしている皆さん、「どうか、子供の手を離さないでください」。一瞬のコトで、取り返しが付かなくなるコトも在るのです。