ソレを考えるのなら、この本が最適かもしれないという本に出会いました。無論、小説ですが‥‥
バカラ
小説としては、イマイチの出来と言われても仕方がナイかもしれません(レビューを読むとね。タダ、タメにして読ましたくないという思惑があるかもという気が少し‥‥)が、政治家とマスコミとかの関係を考えるタメの準ノンフィクションと考えて読むと、なるほどって感じ。
東京に「賭博場を!」と意気込んでいた知事の狙いも、ヨク判るけれど、それにしても「あぶく銭」を求めるから、結局、マトモな金融なんて出来ないで、税金の垂れ流しをするだけの銀行なんぞを作ったんだろうという気も‥‥
査定能力が低い銀行に、再び増資したとしても「焼け石に水」でしょうね。まさに、東京相互や長銀の二の舞かも。
相場が下がっているのに、ズルズルと追証を払っている賭博師という感じでしょうか。
株でも何でも、賭けが絡んでいるモノに対して勝とうと思ったら、本当に大切なのは、如何に儲けるかではナクて、如何に上手に損切りするかに掛かっているんだけど、まるでこの本の主人公みたいに、泥沼に引きずり込まれるのに気付いてナイみたいで。
思いつきで銀行稼業をしかも、税金でなんて、軽い感覚で出来る様なら、世界中が銀行だらけになっているハズ。
世界に名を轟かす証券会社や銀行ですら、サブプライム・ローンなどの金融商品で大ヤケドしているこの御時世に、生き残るのはホボ無理。
小説に話を戻すと、『賭博はダメだけど、税金としての収入は欲しい』というのは、無理な話でしょう。おそらく、違法性のある御金のマネーロンダリングに使われるので、期待していたホド税収が上がるとは思えない。
アングラ・マネーとして、決して浮かび上がらない御金が、地表に流れ出るをもって良しとするなら、話は別だけど。
賭博で出来た借金も、再生するタメにチャラにしてしまう法律とか、何だかんだ言っても、真面目に収めた税金は、下らないトコに使われる可能性がとても高いのだと、今、読んでいる本も含めて実にそう思う。