久々の映画の感想になるが、あまり書くホドの傑作に巡り会わなかった上に、書きたくなる様な題材じゃ無かったので、このカテゴリーではかなり間が空いてしまった。
既に公開されて久しいのだが、忙しかったのと娘の入試の追い込みでナカナカ見れなかった。「チームバチスタの栄光」は大傑作の映画かと言われると、必ずしも「YES」とは言い難いトコもあるのだが、映像を見ていると「フェイク」が一杯在って、結構してやられたって感じ。
チーム・バチスタの栄光
という本が原作で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作というコトなので、原作もチャント読んでみたい気が‥‥大体、映像化された場合は、小説の方が面白い方が多いので。
ミステリーというのは、内容について書き難いモノなのですが、天才外科医を演じた吉川さんにチョットびっくり。
彼の映画を見たのは数十年ぶりなのだけど、歳をしたな(当然、同じだけこっちも歳をしているのですが)という気持ちもあり、最初は誰だか思い付かなかった。
阿部寛は、「トリック」のイメージと被る部分もあったけど、今回の方がイイ役かもしれない。
詳しく書けず、元の本を読んでナイので、批評はイマイチし辛いのだが、最近、手術ミスで警察ザタというパターンが増えていて、医者も一市民だから仕方ナイのかもしれないが、それにしても、人間だからある程度のミスは確実に存在する。
過失をあまり厳罰主義で裁こうとすると、良い人材が流入して来ないのではないかと、何故か昔の「ヒポクラテスたち」という映画を思い出した。
あの映画で大森一樹監督が言いたかったコトが、今や現実になって来ているような気が‥‥
それにしてもあの映画は、今でも心に残っているのだから、かなりの傑作だったのだろうと、今にして思う。昔も、ナカナカと思っていたが、何十年経っても思い出せる映画なんて、今では滅多に無くなってしまったのかも。