2008年04月03日

厚生省は国民の味方か?

昨日から、「花粉症」というか、「アレルギー性鼻炎」にやられてまして、あまりピリッとしたコトが書けずにおりますが‥‥

マイミクのあきこ♪さんに教えて頂いた情報に、こういう話があります。
学会上層部と厚生労働省の官僚たちはいまだに、「解剖を主体にした制度作り」に固執し続けています。これは今の医療界の現状では残念ながら実現不可能です。それを口先だけでできるがごとく偽装しようとしているのが、現在厚生労働省が画策している『医療事故調査委員会』なる制度なのです。彼らはいまだに、解剖全症例に対する費用拠出を行おうとしていません。それなのに、解剖を主体とした死因究明制度なる言葉を使用しています。彼らの言い分は、医療事故に関わった症例の解剖費用だけは拠出する、というものです。 こんな制度が動くと思いますか? 

これでは医療現場ではいよいよ解剖が枯渇するでしょう。なぜなら、遺族に解剖を申し出た途端、遺族が「この死亡は医療事故だったのか?」と考えるようになってしまうのは当然だからです。そうなったら、医療側は、解剖をしようとはしなくなるでしょう。特に、医療事故と考えていなければいっそう、そうなります。ですが、医療事故の中には、発生当時医療従事者は医療事故だとは全く考えなかった症例で、後に遺族が訴えてきたという症例もあるのです。

 厚生労働省が、「医療事故調査委員会」の成立を急ぐ理由はよくわかりません。厚生労働省は、「医療事故調査委員会」を廃止される社会保険庁の人員の受け皿にしたがっている、という説が医療界では定説になりつつあるようですが、だとしたらとんでもない話です。年金を集めるという事務的な仕事すらきちんと行えず、社会不安を撒き散らしている人たちに、こんなデリケートかつ重要な仕事を任せられるわけがないのです。

 厚生労働省はその前身の「中立的第三者機関における医療関連死検討モデル事業」を二年前に立ち上げ、現在も継続中ですが、これが解剖を主体に置いているため、現在は半年以上、症例がなく停止状態にあるのだそうです。モデルでさえ運用が回らないものを、どうしてそんなにあわてて作ろうとしているのでしょう。

この前に見た映画の原作「チーム・バチスタの栄光」を書いた海堂 尊さんのブログから大事そうなトコを抜粋して、行変えを加え読みやすくして転載してあります。(詳しく知りたい方はは元のリンクをクリックして読んで下さいね)

国民が汗水垂らして働いた給料の中から、将来のタメという名目である一定の部分を厚生年金の場合は有無を言わせず徴収し、あげくチャンと処理してなかったので、国民年金を含め中抜きされた可能性がある年金が5000万件。

しかし、歳入不足になりそうになると、「介護保険」だの「後期高齢者医療制度」だのと、年金を貰っている老人を狙い撃ちの形を変えた増税を画策し、加えて廃止される社会保険庁の人員の受け皿を作ろうとしているのなら‥‥ガソリン税で「我が世の春」を謳歌した国交省と似たり寄ったりです。

しかも、エイズや肝炎に感染した血液製剤なども、製薬会社の方を大事にして、被害を受ける国民を守るという本来取るべき行動を後回しにするというのは、本末転倒です。

おそらく良識のある方だって、ある程度はいらっしゃったのだと思いたいのですが、良識派の方が肩身の狭い思いをして、おそらく流されて行ってしまうのでしょう。

それでも、官僚の方々の内面の良心が少しでも残っているならば、自らが取るべき行動はおのずから決まって来るハズです。

国民の方を向いた仕事をして欲しい!!

我々、国民の願いはタダそれだけです。
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この記事へのコメント
ほんとにどうして彼らが行ったことの穴埋めをしなければならないんでしょうね?
大変な仕事を任せてるとはいえ、それが彼らの仕事なんだから!
「思いやり予算」もどうかしてる
まず自分たちの先人達を思いやる予算を出すべきですよ、いじめてどーする。

ご無沙汰してます、うまくいけば投稿できますがなぜかライブドアブログだけ投稿不可だったもので。
理由はわからないし^^;
Posted by 小太郎 at 2008年04月03日 23:13
koyuriさん、グッドタイミングです♪
ちょうど、医療事故調についての記事が昨日出てましたが、
 事故調査は解剖が原則→変死体ですら解剖率が10%に満たない
   解剖は一体30万ほどかかるのに、予算がつかないため
 既に火葬した場合も調査する場合がある→燃やしちゃったモンをどうやって?
海堂さんのブログを読んでいなければ、全然ひっかかってこない記事です。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080404k0000m010116000c.html
Posted by あきこ♪ at 2008年04月04日 10:24
この国の住民は おとなしすぎるよね。

暴動が起こっても仕方ないようなことを平気で

やってくれるよね
Posted by 松じゅん at 2008年04月04日 18:58
小太郎さん、それはスミマセンでした。どうして投稿出来なかったんでしょうね。スグにコメントを反映する設定ならイイのでしょうが、おそらく止めると荒らしが来る可能性が高いし‥‥

医療費が嵩む背景には、アメリカの高い機器を導入しなければナラナイからというコトも含め、日本はアメリカの隷属国なのかという気もしますが。

ともあれ、ODAも大事かもしれません(与党の方々にはキックバックが?)が、まずは自国民が安心して暮らせるコトが大事です。そうなれば、世の中で御金が循環するのですから。

ガソリン税が無くなって、多少なりとも街に景気が出ている感じがするのは気のセイですか?

ことココに至っては、税収の歳入不足は、景気の回復なくして達成出来ないのではないかと思います。(それは公共事業の増額では決してナイから、安定した福祉に対する拠出だからと思います)
Posted by koyuri at 2008年04月04日 21:48
あきこ♪さん、日本の死体は解剖されナイために、殺人が見過ごされているというのは、医学だけではナク、推理小説の分野では、かなり昔から言われているコトです。

それは、事件化すると警察が犯人探しをしなくてはナラナイというのも、原因の一つらしいのですが。

海堂さん原作の映画を見ていて、全ての死体を解剖するのは無理だろうから、せっかく買った高い機器を眠らせないタメにも、死体を断層撮影して問題アリと思ったら、必ず解剖を義務付けるという方法もアリだなと思いました。

税金が高くなるという反論もあるかもしれませんが、おそらくそれによって医学の進歩は有ると思います。タダ、医療ミスもバレるので、医師会が反対する可能性もありますが‥‥
Posted by koyuri at 2008年04月04日 22:01
松じゅんさん、国民は政府になめられきっているのです。

少なくとも、次回の衆議院選挙では、本格的な政権交代もアリだと思います。

「権力は腐敗する、絶対権力は絶対に腐敗する」というコトなんでしょう。
Posted by koyuri at 2008年04月04日 22:04
医療ミスに関しても、本当にミスなのかどうか、叩き台になるベースがないのでドロヌマの水掛け論になってしまう、という悲鳴が現場からもあるーーー

というようなことも、海堂氏の「死因不明社会(ブルーバックス)」に書かれてました。

予算の問題も含めて、興味深い内容でしたよ♪
Posted by あきこ♪ at 2008年04月04日 23:13
あきこ♪さん、何時か必ず読んでみます。

本当に、こんな社会で大丈夫かしら?
Posted by koyuri at 2008年04月05日 20:01
 
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