際物の小説かもしれないのですが、かなりイケテル小説で、世の中のカラクリなんかが透けて見えるので、この作家の中では一押しかもしれません。
魔女の笑窪
ちなみに、ハードボイルド小説は昔から好きだけど、全く自分でその手の業界に携わろうとは思わない。というか、祖父が法曹界の人間だったので、その影響を受けた父親に影響されているから、関わりを持ちたくナイのだが、小説の中では滅茶苦茶な人間が割りと好きだ。おそらく現実では、出来ないコトに対する昇華作用なのかもしれないが‥‥
ココまで元気な女性を、今まで小説とはいえ読んだコトがナイ。「風と共に去りぬ」のスカーレットが、この状況に生きていたとしたら、それ位のコトはやるかもしれない(そちらもお気に入りの小説であり、映画だが‥‥)とは思うのだが、「極道の妻」ではなく、ある意味「女極道」なので、かなりスッとするコトは請け合いだ。
ともあれ、DVと言ったら昔は「男から女へ」というのが当たり前だったのが、今では「女から男へ」のDVも多発する時代なのだから、こうした小説が登場しても無理はナイのだが‥‥
ちなみに暴力というのは、されるのもするのもイヤなので、間違ってもこうしたコトは実際にはゴメンなのだが、昨今の多発する犯罪を思うと、やはり武術だけは女性も身に付けるべきだとは思う。
本当に武術を身に付けたならば、無理にイキがる人間にはならないし。
高校で、剣道と柔道を体育で習わされたのには閉口したが、生きてきた上でそれなりに役には立った。少なくとも、「サイン・コサイン・タンジェント」などより、有効であるコトは間違いナイ。
ちなみに、何故ソコにコダわるかと言うと、高校一年の時に、入学してしばらくして一週間ホド、熱を出して休んだコトがあり、丁度その時に、「サイン・コサイン・タンジェント」の単元だった。ちなみに、嫌味ではナク、数学は得意だったのだが、授業を聴いて覚えるコトにしていたので、その単元はスッポリ抜け落ちていて、未だに子供達に数学は教えられるのだが、「ソコだけは聞くな」と念押ししてある。
後から、何度か自力で学習しようとはしたのだが、昔から知能検査でも空間認知というか、その手は弱点だったので、全く歯が立たずに終った。しかし、ソコで諦めが早いので、ソコだけは完全に捨てて人生を生きて来たが、高校一年の一学期に屈辱的な成績を取った以外は、我が人生に全く汚点とならずに今まで来た。
学校の勉強なんて、無理と思った部分を捨てても、高邁な理想さえ持たなければソレで済むモノだ。
何というか、かなり本題と外れたが、生きているのに疲れたと思った時には、ゼヒ、この本を読んで欲しい。こんなアウトサイダーな生き方があるのだと思ったら、目からウロコなのは間違いナイ。