2008年07月29日

ネーミングに御注意

ネタバレは困ると言って、ホトンド昨日の本について書いてませんでしたが、本日、政府が「5つの安心プラン」を打ち出したというニュースを聞いて、思わず読み返してしまいました。

昨日の本の中で、早熟な中学生の言葉を‥‥抜粋すると、
「公安とかって、すでにいろんなイメージがついちゃってるでしょ。治安維持って言葉も、安全保障とかも、きな臭いイメージがあるし。そもそも、国家、って言葉が怖いくらいだ。(中略)そういう時は抽象的で、何てことない名前をつけるに限るんだ。たとえば、総合情報課。何やってる課なのか分かんないけど、情報は大事だな、って一般の人は感じるじゃない。何か、悪くない部署だろうな、っていうイメージができるでしょ。公安課よりもずっといい(中略)思いやり予算、なんて言われると、慈善事業に使っているような気分になるけどさ、結局は、米軍のために払っているだけなんだよ。アメリカに対しての思いやり、ってよく分からないでしょ。これもきっと、ネーミングの技術だよ。聞こえがいい名前はたいがい怪しい。(中略)政治家とか偉い人ってさ、一般人には大事なことを説明しないで、水面下で着々といろいろ進めるんだから、気をつけたほうがいいよ」
かなり、何回もの言葉をまとめて書いてみたんですけど、言われてみればその通りってコトばっかり。

思わず、今日の「5つの安心プラン」という言葉を読んだ途端に、「エッ!!」と思いました。

福祉の財源は、高齢化などが進んでいるのに再び2000億円ホド削減するというのに、もし本当に「5つの安心プラン」が進められるのだとしたら、5つ以外の福祉は切り捨てられる可能性も高いし、その5つだって本当に安心出来る保障はナイし。

数年前に「年金は100年安心」とまで言われたのに、100年どころか、ほんの少ししただけで「年金不信」になったのは記憶に新しいトコロ。

遅くも来年までにはある衆議院選挙までには、「耳当たりがとても良いけれども、おそらく何にもナラナイ美辞麗句の花盛り」になるんだろうなと、つい思ってしまう。

人を信じられないのは、不幸なコトなんだけど、毎回ダマされてたら、国民も学習しなくちゃね‥‥
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この記事へのコメント
中学生やるな!って感じですね。
なかなかよくわかってる(笑)
ただ「国家って言葉が怖いくらいだ」って一文には特にひっかかりましたね。
心情的にはわかるんだけど、きっとこれが今の日本人を反映した言葉なんだろなぁって思えちゃって。
国を愛せないとでも言うか・・・愛せない国にしてる人たちがいるからアレなんですが
ざっくり分けたときに、中国や韓国あたりの人と違う部分なんだろうなぁ
Posted by 小太郎 at 2008年07月29日 23:51
ネーミングのマジックって奴ですね。言葉には先入観も生まれやすいですから、ついついそのイメージで物事を理解しがちですが、実際はどうかというと疑問だらけというところが悲しいですね。同様に商品のコピーで消費者はうまく誘導されていたりもしますね。どうも化かしあいみたいな社会は嫌ですねぇ。
Posted by 鍼医K at 2008年07月30日 00:08
小太郎さん、おそらく「国家」なんて言葉は普通の場合では使われないのですから、使うときには何かがあると思えと言ってるんじゃないかと思いますよ。

強制させしなければ、普通は自分が生まれた国を愛するモノです。ソコに無理やりというコトが有るので、皆が怖くなるだけで。

愛の形は人それぞれなのに、型にはめようとするから、逃げ出したくなる人が存在するというだけで‥‥

(それにしても、お元気そうで良かったです。更新が止まってたので心配してました。)
Posted by koyuri at 2008年07月30日 21:44
鍼医Kさん、おっしゃる通り「上手い話」には商品も含めて、ある意味疑ってかからないと、後が大変です。

詐欺に寛容なお国柄ですし。

それにしても、「オレオレ詐欺」も一向に減りませんね‥‥
Posted by koyuri at 2008年07月30日 21:47
 
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