夏バテというのは、夏の暑い時に出るよりも、涼しくなった時に一気に「夏の疲れ」というコトで出やすくなります。
気温が高い時は、血液もスイスイと流れるので、不調に気付かないのですが、気温が下がって、血液が流れにくくなると、たちまち実感してしまうのです。
九月の初めに色々とあったので、書き忘れていた「食べる元気」シリーズ、月イチで何時ものカレンダーからです。
クエン酸には、免疫力を高め、体内を弱酸性に保つという効果があります。暑さで大量の汗をかくとビタミンやミネラルが流失してエネルギーを消耗し、そのままにしておくと疲労がたまり、食欲がない、だるいなどの夏バテ症状が起こりますが、この体にたまった疲労物質をエネルギーに変えるのもクエン酸です。クエン酸の爽やかな酸味は食欲を刺激し、胃液の分泌も促すので、夏バテ予防に効果的です。
これがおすすめ食材
みかん‥‥クエン酸は酸味のある果物に含まれ、柑橘類には特に豊富。みかんにはビタミンCや食物繊維のペクチンも。夏なら夏みかん、果汁100%のジュース、料理にレモンやゆずを絞るのもクエン酸補給に有効。
梅干し‥‥酸味の主成分はクエン酸。ハチミツ入りの梅干しより、酸味の強い物のほうがクエン酸量は多い。ペーストにしてサラダやあえ物などにも利用を。胃腸の働きを活性化するので、食前に食べるとより効果的。
酢‥‥穀類や果実を原料とする醸造酢の主な成分は酢酸で、クエン酸含有量は0.2%と微量だが、酢酸は体内でクエン酸に変化する。疲労回復、カルシウムの吸収率アップ、食品の腐敗防止、食欲増進などに役立つ。
食べ方ひとつで効果倍増、ビタミンB1と組み合わせてエネルギー補給が可能に。
じつは、エネルギーのもとになる糖質を燃やすには、ビタミンB1の助けが必要。クエン酸とビタミンB1、どちらが欠けてもうまくエネルギー補給ができなくなります。ビタミンB1補給なら豚肉がおすすめです。
さらに、燃料がなければエネルギーはつくれません。体力をつけるもとになるタンパク質、糖質、脂質は、暑くてもしっかり摂りましょう。
ちなみに、酸味は食欲を増進させます。毎日の食事に、柑橘類のしぼり汁、梅干し、酢の酸味を活かしてください。
というコトです。朝晩は涼しくなって、でもマダマダ日中は暑い。こんな時ほど疲れが出やすいので、夏バテ防止には睡眠をタップリとるコトも重要です。
夏の疲れを引きずると、本当に寒くなった時に体調が一気に悪化します。秋の終わりまでには、体調を完璧に整える努力が必要です。