2008年09月10日

我々は忘れっぽいのか?

無論、ソレを期待しているのが自民党だというコトは、重々承知してますが、本日の話題はそうではナク。

最近、ハマっている小説家の永瀬隼介さんが実名で書いたノンフィクションを読んでみました。
19歳の結末―一家4人惨殺事件
一番の感想は、こんな凶悪な犯罪だというのに、当時、初めての子供の悪阻でとても苦しんでいたワタシは、この事件のコトをホトンド記憶に無かったというコト。

胎教にマズイというコトでTVを見なかったのか、毎日気分が悪くて仕方なかったので、そのコト以外記憶にナイのか、とにかく本当に全く記憶にナイのである。

で、その事件をネットで捜そうとしたら、「少年犯罪データベース 大量殺人(2人以上殺害)」というのがあって、本当に大量の少年犯罪が昔から発生している。でも、近いモノは覚えているが、知らない事件も多い。おそらく、少年事件というコトで、昔はそんなにワイワイ報道しなかったというコトも一因かもしれないが、我々の感覚が殺人事件に対して、既に少しマヒしているのかもしれない。

少年ではなくても、ホボ連日殺人のニュースを流されているので、イヤなコトは忘れてしまいたいという自己防衛が働いて、忘れてしまうのかもしれないが、ソレにしても殺された人の遺族は、人生を狂わされてたまったモノではナイだろう。

この本が書かれた当時は、「虐待の連鎖」というコトが、マダそんなに一般的になって無かったのだが、結局、ココまで異常だったりすると反社会的人格障害とか、境界性人格障害の分野に入ってしまいそうなので、一番悪いのが遺伝なのか成育歴なのか迷うトコではあるが、こういう場合に同じ兄弟でも真っ当に育つ人も居るというコトが言われるが、例え兄弟でも全く同じ生育環境で育つワケではナイ。

親が子供に全く平等に対するコトもナイし、双子で全く同じ教室で学ばない限り、関わる他人はバラバラなのだから。

よく少年犯罪は、周囲の環境まで含めた他人や学校、家族関係や遺伝などなどの全てのカードが悪かった時のみに発生すると言われるが、確かにこの少年も最悪な人生だった。

ともあれ、被害者の悲しみを想う時に、加害者が可哀想な生まれだったからでは、巻き込まれた理不尽さを解消出来ないであろう。

我々は、被害者の数を少しでも減らすタメにも、やはり他者の行動にある程度関心を持って、悪いコトをしている少年に対して、些細な内にこそ注意をすべきなのかもしれない。物事はエスカレートしていくモノであり、特に他人の子供に対して注意するには、あまり過激になると個人では無理があるので‥‥

ソレにしても犯罪者になる人と、自分の子供を虐めたがる親の神経は、そういう話を何冊読んでも、どうしても心から理解しかねる。
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この記事へのコメント
先日から孫が祖父祖母を殺してお金を奪うニュースをやっていますね

自分の子どもをきちんと育て終えても今度は孫の心配までしなければならないなんて・・

なんという世の中なのでしょうね
Posted by 松じゅん at 2008年09月11日 19:04
松じゅんさん、スゴイ世の中になりましたね。

でも、普通に愛してたり、大事にしてれば、あまり心配するコトはナイのだと思います。

要するに、子供を愛せない親が増えたのが、一番の原因かと‥‥
Posted by koyuri at 2008年09月11日 20:28
 
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