昨日までの本の著者の元ネタである方の本を読んでみた。
貧困襲来
ココには、昨夜までの問題の会社が実名で語られていた。「五重の排除」というキーワードだけでなく、「四重の否認」が語られていた。
要約すると、貧困になった人は、社会的に昔から受け入れられずらかったが故に、学歴もナク、頼れる家族もナク、ナイナイずくしのタメに自信すら失くしてしまい、「溜めのない状態」に押しやられ、行政は「貧困」だと認めてしまうと、保護しなくてはナラナイので、なんとしてでも「否認」するというのだ。
北九州市の餓死事件も、起こるべくして起きた事件であり、北九州市がどうやって生活保護を認めないかったかを細かに書いてあった。
加えて「自己責任」の意味する、政府の酷さに対する論評は的確で、素晴らしい。
入居支援事業・自立に向けた相談・生活支援もしてくれるという「もやい」の運動のホームページには、この本についていた「生活保護費の自動計算ソフト」が手に入るので、本当に困っている人はお試しあれ。
結局、同じ月の手取りが15万円だったとしても、家族皆で暮らして合算では、もっと一杯になり融通しあって暮らしている人や、定期的に15万円が貰える当てのある人と、日割りで一日5000円で暮らし続ける人とは、大変さが違うというコトだ。
貧困ビジネスとのもたれ合いの関係は、5000円を搾り取られる様に仕組まれていて、一度落ちたら這い上がれない蟻地獄みたいである。
もう少しでも、イイ社会になるタメには、必ずや政権交代が必要なのだと、改めて思った本だった。