2008年09月25日

互いに助け合う社会に

この前、書いた著者の別の本ですが、
反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書 新赤版 1124)
今の日本の制度の貧困が、格差問題も含めて最大の問題なのだというコトを判りやすく説明してくれます。

内閣のホボ三分の二を世襲議員が占めるのですから、その人々に底辺の声を聞いて欲しいと言っても無理でしょうが‥‥

簡単に述べると、貧困になる人々は、「溜め」がナイので貧困になってしまうというのですから、真逆な人々に理解して欲しいと言っても、理解不能かもしれませんが、貧困を隠して政治の無策を隠ぺいしようとしているコトが、しっかり説明されています。

「連帯」という言葉は、かつてポーランドを改革する原動力になった団体の名前でもありますが、我々、一人一人の力を連帯するコトで、世の中の「底上げ」を果たさなくてはならないのです。

生活保護以下の水準で生きる人々が、増加しているのは現実だろうと思います。しかし、その人々を救うタメに打ち出された政策のホトンドが、その施策を行う人々の懐を潤すだけのモノであるのならば、正にバカバカしい限りです。

食うタメに軽犯罪を犯して、刑務所に戻ろうとする人々が増え続ける社会が、文明的であるとはとても思えません。

日本が、もう少しだけでも、世界に誇れる社会になるタメにも、我々は「弱者に目を向ける政治」を求めなくてはなりません。「景気回復」が今回の選挙の最大の要望みたいですが、ソレにはやはり全ての人々が余裕のある暮らしをするコトが、内需喚起の鍵だと思います。

「貧困」は、今、困っている人だけの問題ではナイと、改めて思いました。
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この記事へのコメント
話はそれますが、先日の娘との会話。

二世議員が多いのは、政治家を志す人が多くないからで、それはいろいろと問題はあっても、わざわざ責任をひっかぶってまで物事を変えたいと決意するまでには至らない社会=比較的マシな安定した社会、だからだろう という結論に。

ただ、若手と呼ばれる世代には問題意識を持って政治の世界に入っている人も結構いるのですよね。 老兵は去れ。 子どもに票田を譲るためといえど、とっとと退場する小泉さんの選択は支持します。
Posted by あきこ♪ at 2008年09月26日 11:43
あきこ♪さん、そうかもしれませんね。

タダ、出れない現実を皆が知っているというコトもあると思います。少なくとも有名人にナラナイと、小選挙区では当選は無理。

無名の人でも、当選させた小泉旋風はスゴかったというコトでしょうね。ともあれ、マダ人気のある人に引いて、確実に息子に継がせようとしているのですから、したたかなんだろうとも思いますけど‥‥

と、世の中の裏側が見え過ぎるのも考えものですね。
Posted by koyuri at 2008年09月26日 19:50
子どもの頃、生活保護受けていましたよ。
でもそのお金はみな父親の酒代になってました。
政治を国民の手に取り戻すことが出来たらいいのですが。
政治家のための政治が続くようでは今後も何ら変化はないでしょう。
Posted by としき at 2008年09月26日 19:59
としきさん、それは大変でしたね。本来は、生活再建の費用なのですが、そうでナイ人もいらっしゃいますよね。

そんな感じで立ち直れなくなる前に、パッと支給して貰って、職に就いて生活保護を受けなくなるというコトの方が、社会にプラスになるというつもりで運動されている方の本です。

おっしゃる通り、「政治家のための政治」ばかりです。とはいえ、「よりましそうな政党に投票」するしかナイですね。
Posted by koyuri at 2008年09月26日 21:44
 
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