体罰は悪影響を与える
というコトは、中々認識され難いのですが、こちらの本の中にアメリカで行われた調査結果が書かれてましたので、ゼヒ参考にして頂けたらと思います。
翼ひろげる子―子どもの生きる場所は、家庭、学校、友達の3つ。そのどれか1つにでも自分のことを受け止めてもらえるならば、子どもは生きていけるこの中にこういうコトが書かれてます。
二〇〇二年、アメリカで、体罰についての、大がかりな研究の成果が発表されました(Gershoff ET,2002)。調査は、全米の約三万六千人を対象に、約六十年前までさかのぼって体罰の影響を調べました。その結果、体罰を受けた子どもは、その時には、親の命令に従う、といった「効用」があるが、一方で長期的には、
1.攻撃性が強くなる
2.反社会的行動に走る
3.精神疾患を発症する
などのさまざまなマイナス面が見られることが判明しました。
とはっきり明記されています。日本でも、同様のレポートがあって、体罰を用いたしつけは、短期的に見ると有効に見えても、時間がたつにつれ、子どもの発達に悪影響を与えることが明らかになっているそうです。
しかし、親から体罰を受けて育った人の中には、自分自身が受けて良かったのだからと、体罰の肯定をする人がいます。体罰と共に、「おまえが大切だ」という肯定的メッセージを受け取った人であるとして、次の様に述べてます。
「体罰を肯定する人は、自分が受けてよかったから、と思われてのことでしょうが、例えば、自分が飲んで治った薬でも、その後の調査で、長期的に見れば深刻な副作用があると分かれば、自分の子どもには飲ませないと思います。
もし、他に副作用のない薬があるなら、そちらを使うのではないでしょうか。体罰も同じだと思います。」と。
15人と格闘、隊員死亡 海自、集団暴行の疑いで調査というニュースも、その先にある問題なのでしょう。教官とて、殺すつもりは無かったハズですが、結果的にこうなってしまっては、申し開きも出来ないでしょう。
劇薬は危険というコトは誰でも理解しているのですから、用いずに済めばそれにこしたことはナイと心しておくべきでしょうね。
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Posted by seitaisikoyuri at 22:49│
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おっしゃる通りだと思います。私はまだ体罰が大問題になる前に学生をしてましたから、随分理不尽な暴力も受けましたね。その時の記憶は今でも鮮明に覚えていますよ。なので、そういう体験が将来的に他の人を傷つける原因のひとつになってしまうことは非常に悲しいことだと思います。
鍼医Kさん、世の中の人は都合が悪いコトは、忘れてしまう傾向にあり、自分自身を大事にしたいから、育ててくれた親はイイ人だったとか、だから子供に体罰をしている自分は正しいと思いたがります。
子供だった時に、イヤだったコトは覚えていて、そういう大人にはなって欲しくないんですけどね‥‥
ここでいう体罰とは、過度の・・という意味ですよね。
まぁ俺こそ体罰は受けた覚えないんですが、悪さしてげんこつとかはありだと思ってるので
それはやられてるし(笑)
昔行ってた塾の先生は竹刀で床バァ〜ン!が得意でしたね。
子供をたたくことはなかったですけど。
威圧感は合ったけど抜くとこは抜きまくるので大好きでした^^
俺も体罰は推奨しませんが、悪さしてげんこつくれても「たいばつだぁ」と叫ぶ子がいるというのも驚きです。
昔は恋話で「耳年増(こんな字でしたっけ?)」という言葉を使いましたが、今の子供は大人の世界のことに耳年増なんでしょうね。
境界線を大人が消してしまったというか・・
こちきんさん、要するに体罰であると思うかどうかは子供によるというコトでしょうね。
子供が受け入れる程度のモノならば問題はナイのですが、受け入れられないとなると虐待になるというコトで。
根底に愛情があると子供が思っていれば、大丈夫なんでしょうが、そうでなければ大人がどんなに子供のタメを思ってやったと力説しても、ダメなワケで。
虐待死させといて、「しつけ」だったと言い訳する親が多い様に、暴力はエスカレートしやすいので、しない方が無難というコトですね。