この本も、その一冊。
「まじめな親」の子育て10の思い違い―臨床心理からのアドバイス
子供時代のコトを思い出しさえすれば、イヤだったコトはスグに理解出来ます。なので、その反対をすればイイのでしょうから、この本の言葉には頷けるコトがかなりあります。
怒ってしつけると、そのほかにもっと大きな問題が起きてきます。子どもが耳を貸さない、口をきかない、ひどく反抗するほかに、言わなくてもいいことを言ってしまうとか、誤解されるようなことを言うといったはめに陥ってしまうのです。親が怒りに任せて傷つけるようなことを言うと、その心の傷が癒えるにはとても長い時間がかかります。これは、確かに感じますね。こちらが、そんな強く責めているつもりはナクても、子供達は「そんなに怒らなくてもイイじゃないか」と言う時があります。
怒ったり不満があるときに強い言葉でたしなめたいと思うのは、自然なことです。しかしそうしてしまうと、子どもは非常に否定されたように感じることがあるのです。
セーブしているつもりでも、語気が荒くなっているのでしょう。「別に怒っているつもりはナイけど」と応えても、「怒っているとしか思えない」と言われてしまったりします。
その位で、気になるのですから、体罰などしたら完全に心の傷になるだろうなとは思います。事実、小学校の一年生の時に、担任の先生に頬を叩かれたという記憶が、一度だけありますが、でも、それが何故だったかは全く覚えてません。
二年生から四年生まで、教えて下さった先生は、お坊さんでもあったので、間違っているコトをさせられた時は、皆、よく正坐させられましたが、その時も何が問題だったかは忘れましたが、両者を比べると、やはり冷静に正坐をさせた先生の方が、信頼をよせましたし、お亡くなりになられましたが、最期まで尊敬出来る先生だったと思います。
やはり、カッとなって見境がつかなくなる場合が、体罰には多いと思いますし、自己をコントロール出来ない人には、全幅の信頼は寄せられないものだと過去の実体験からも思ってましたが、やっぱりそうなのだろうと思います。
そういう親のダメなトコも含めて、子供が愛してくれた時だけ、体罰が正当化されるのかもしれませんが、それには子供が成人して親の気持ちが理解出来るまで待たなくてはなりませんから、やっぱり子供時代に「しつけ」たい時には、冷静に選択肢を与えて、子供になすべき道を進む様にしむけるしかナイのかもしれませんね。
子供といえども、親とは別人格ですから。