与えるには、この方法しかナイのかと思うととても残念なコトなのですが、薬害というモノをフィクションという形で、身近な問題として捉えるには、最良のテキストかと‥‥
もし、こういうコトが身近にあったとしたらと思うと、本当にやり切れない感じがする小説です。
そして、今のマスコミの陥りそうな感じも良く書かれていると思います。
実に、示唆に富んだミステリーです。タダ、この著者の何時ものどんでん返しには、少々もの足りなさを感じる方も居るかもしれませんが、どうして薬害が起きるのかというコトを、誰にでも判りやすく書かれているという意味では、傑作でしょう。
薬害を扱ったミステリーの中で、今までで一押しかも。
ちなみに抗生物質で下痢をしやすい体質なので、ある特定の抗生物質以外は、受け付けない体質ですし、アレルギーであると自覚しているので、医者から出された薬で、飲めない薬が多いので、副作用が強いとスグに飲まないのですが、それはとても賢明だったのだと思いました。
とにかく、薬害というのは、本当に恐ろしいモノで、過去に売薬を買って飲んだら、ブツブツが出て、それを薬局に行ったら「お風呂に入れば大丈夫」などと、変なアドバイスを受けて、真に受けて実行したら、顔がパンパンに腫れたコトがあります。
アレルギーという言葉が、今ほど一般化してなかった時代なので、医者に行っておそらく以前からアレルギー反応を何度も示していたので、注射を打って貰ってソレで済みましたが、今だったら薬局にねじり込んで行ってますね。
おそらく、最初にブツブツと出た時に、ソレで服薬を止めておいて、安静にしていたら終わりだったと思うので。
なので、医者や薬剤師の言う通りに服薬するのは、危険だというコトが身に沁みたので、今では少しでも危ないと思ったら、スグに服薬を中止してますが、世の中には「出された薬は必ず全部飲んで下さい」などと変な指示をしたりする人が居るので、あまりに従順だと痛い目に遭います。
以前は、抗生剤を飲みつつも風邪をおして仕事したりしてましたが、現在は滅多な時以外は抗生剤などの西洋薬を飲みませんからね。漢方薬でも、成分を確認して飲まない薬も多いですし。
ともあれ、あまり薬に頼らない方が、イザという時に一服飲んでも速攻で効きますから、やはり自分の免疫力を高めるタメにも、薬は常時服用しないのが一番だと、身をもって断言出来ますね。昔、しょっちゅう薬を飲んでたので、薬に対して抗体が出来たのではないかとすら思うワタシですから‥‥