2009年01月16日

再び刑法39条を考える

前にも書いた「刑法39条」の問題ですが、今回のテキストは小説。

無痛

この手の小説は、何冊も出ていますが、やはり医師の目で書いたというコトが、キーワードかも。この作者に限れば、今までよりも小説としては万人向きに書かれていると思います。

とにもかくにも、前から書いている様に、「刑法39条」に対するワタシのスタンスは、廃止して情状酌量で対処という方がイイと思ってます。

詐病する人が存在する以上、「疑わしきは被告人の利益に」という場合ではナイだろうと。

おそらく、この小説は「世田谷の一家殺人事件」や「大阪の小学校襲撃事件」そして、前に「刑法39条」について書いた時にコメントを頂きましたが、「精神障害者の歩道橋からの突き落とし事件」などを踏まえて書いたモノだと思います。

親が悪いと子供の成育に悪影響が出るコトもあり、情状酌量という場合も、遺伝的なモノか、後天的なモノかの区別も付けにくいとも思います。

人間は神ではナイのですから、完璧な裁判など不可能ですし、当然冤罪もあれば、問われるべき罪を見過ごしてしまうコトもあるとは思いますが、精神障害者を装えば無罪になると考える人々が横行する様になってしまったら、逆に精神障害者の方々が生き辛くなると思うからです。

当然のコトながら、精神に障害があったとしても、犯行にまで及ぶ人は本当に極一部ですし、精神障害者になられた方々が、別の生まれ方をしていたらというコトもあるし、それは犯罪者全てに言えたりもするので、情状酌量というのも様々な議論を巻き起こすとは思います。

しかし、「殺人などの罪状が重いものの時効撤廃」と「刑法39条」の廃止は、おそらく事件の発生の抑止力にはなると思います。

ともかく、事件が起きてからどうすると考えるよりも、健康と同じで未然に犯罪は防ぐという社会を作るべきです。虐待されている子供達を救済するコトとかは、社会の安定化にも繋がりますし、そうした税金の使い道は「単なるバラ巻き」よりも、もっと有効なハズです。

異端者を排除するよりも、異端者を生み出さないタメに、強制して抑え込むのではナク、社会の枠をゆるやかに広げて、多少の違いは受け入れて、仲良くするコトで皆がより住みやすい社会になるコトを願っています。
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