2009年01月26日

生命倫理はドコへ行く?

研究目的での受精卵作製の指針が決まったみたいだが、我々は生命という神の領域に踏み込もうとしているのだろうか?

無論、遺伝子に問題があって、産まれてから大変な思いをしている人々の存在は良く知っているので、研究目的での受精卵作製が全てイケナイと言うつもりはナイのだが、クローンの問題を始めとにかくココまでという線引きも大事だとは思うのだが、これ以上は絶対にダメという線をしっかり引くべきなのではナイだろうか。

今のままでは、必要に応じてドンドン規制が緩和されていくだけの様に思える。

そして、もしその過程で突然変異が起きた場合に、どうするのだろうかという疑問が湧き上がるのだ。

確かに作製した受精卵は14日以内に廃棄し、母体に戻さないと今回は決まっている。しかし、何時までこのままでいられるのだろうか。

おそらく実験をしだせば、必ずもっと研究を続けたいという欲求が生まれるに違いナイ。

何故なら、それが当然の欲求だからだ。人間というのは、少しづつでイイから、現状維持ではナク、その場所から一歩進むコトを考えている。

その内に、クローン人間を利用して、不老不死を願う人が現れても仕方ナイ気がするのだが、それを誰が止められようか。

確かに、遺伝子が一緒だったとしても、生活が違うので全く同じ人格の人間が生まれるとは限らない。だとしても、本当に自分の分身がこの世の中に何人も存在するコトが、イイ事なのだろうか?

簡単には結論が出ない問題だとは思うけれど、時々によって法規制が曖昧になり、境界線すら判らなくなる前に、もう少し受精卵を使う研究は、ドコまでが許されて、それ以上は絶対に許されないのかという基準を早急に作るべきではないかと、非常に危惧するものである。
人気blogランキングへ←応援よろしくお願いいたします

この記事へのトラックバックURL

 
にほんブログ村 健康ブログへ