というモノをしみじみと教えて貰った気がする。確かに、ソレによって肉体にマイナスがあるコトは、前から知ってはいたのだが、ソレよりもまず「使いたい誘惑に負けたくなるコト」が一番の問題ではないのだろうか‥‥
読んでいて、何の脈絡もナク思ったのが、大相撲も麻薬の検査もそうだけれど、筋肉増強剤を使っている可能性はナイのだろうかというコト。
あまりに筋肉モリモリなのは、全て稽古で鍛えたのだろうかと思ってしまう人も居たりして‥‥
「劇的な回復」という言葉を何となくこれからは、胡散臭く思ってしまいそうになる。
アマチュアの世界は、不況でドンドン廃部に追い込まれているトコも多く、オリンピックの時だけ、ガンバレと言われてもという気もするのだが。
オリッピックで金メダルを取って、総合格闘技に転向するという人は、これからも増えて行きそうだし。
ちなみに、ホトンド話題にはならなかったけれど、谷選手をオリンピックの予選で破ったのに、オリンピックには出場出来なかった若い選手が、世界選手権では金メダルを取ったのを考えると、本当に選手選考というものは、公平とは言えず。
その辺の裏側の関係も、よく理解出来る小説かも。ちなみに、この著者の初めて出版された作品というコトもあり、かなり荒削りなんだけど、不思議とグイグイ物語が進んで行く。
今回、直木賞を受賞した天童荒太さんも、この「新潮ミステリー倶楽部」からのデビューだけど、書き直さない「家族狩り」の方が、上手くは書けてナイけど、後から手を入れて直したモノよりも、絶対に心に響くと思うので、処女作に近い作品というのは、やはり作家の原点なのだなと思う。
他の小説も読みたいと思う作家を、マタ一人発見出来てとても嬉しいです。