2009年04月07日

金融機関のモラル・ハザード

全国的にはホトンド無名でしょうが、長野県ではローカル・ネットワークゆえに一番顧客が多いと思われる「八十二銀行」の不正客服が明らかになった。

先月、上田信用金庫でも不正があったと発表されたのだが、どちらの金融機関も発覚から不祥事の発表にはタイム・ラグがあり過ぎ。

昔から、信用失墜を回避しようとして、どの金融機関もチャンと穴埋めした場合は、そっと退職させているという話があるから、要するに全額弁済出来なかったがゆえに、表面化したに過ぎないのだろう。

こういう問題を回避しようと、入社試験前に億を超える多額の預金をさせてから受験させれば受かるという話もあり、不正を前提にして動いているのかもしれないが‥‥

傷

こちらの本はもっとグローバルな問題で、幸田真音さんの作品の今まで読んだ小説の中では、一番の出来だと思います。そして、書かれている問題はバブル崩壊前後の話なのですが、おそらく未だに類似の話が多いのだろうと思うと実に情けなくなります。

ともあれ、外資銀行が邦銀などの不良債権などを安く買い叩いてポロ儲けしたのが忘れられずにモラルが崩壊して、今のリーマン・ショックを引き金とした金融不況を招いたのだとすれば、根本から不正を無くさない限り、どんなに政府がてこ入れしたとしても、ダメなんだろうなという気がしますね。

金融機関というのも、煎じ詰めれば「金貸し」なのですから、モラルを求めるのは無理なのかもしれませんが、金融の真髄は世の中のお金の流れを良くするコト、コレに尽きるのですが、本当の金融マンなどそんなに存在してナイのかもしれませんね。
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この記事へのコメント
日本は個々人が意識しないとマネーシステムの教育を受ける機会がないからか、顧客サイドも金融機関を公僕と思っている場合も多いですからね。
お金は共有概念ですから、参加者の知識が乏しいと途端におかしな動きをするのですね。
90年代後半金融モノとしては江上剛さんのものが、邦銀内部を熟知していて有名でしたね。
Posted by あきこ♪ at 2009年04月08日 22:07
あきこ♪さん、確かに。

タダ、江上剛さんは外部から書くのと比べると、切り口がどうしても緩くなりがちだったという気もします。

ともあれ本日も大銀行系列の証券会社の不祥事が明るみに出て、世も末の末かもしれませんね。
Posted by koyuri at 2009年04月08日 22:48
 
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