題名から類推して、さほどとは思わなかったのに、読んでみたらメチャメチャ面白いというか、タメになる本だったりすると本当に得をした気分になります。
前にハマっていると書いた東直己さんの本なのですが、今は既に二十冊近く読破しているかと、で、その中で一押しの衝撃。ちなみに、小説としては最後の部分がイマイチだったりするのですが、その部分については「ススキノ・ハーフボイルド」という別の本で書かれてるので、仕方ナイのかもしれないけど‥‥そちらはサブとして読むと丁度イイ感じで。
ともあれ、シリーズ的にハマっているので読んでみたのだけれど、今まででイチバン男じゃないからかもしれないけど、ピンと来ない題名だったのに、書かれているコトは北海道の人ならば知っているコトなのかもしれないけど、他の地域ではホトンド知られてナイことだったので‥‥
ともあれ、エンディングで思うコトは、長野県も一波乱が過ぎて似た様な平和が戻って来たと思っている人々が多いんだろうなという感じ。
ともあれ、長野県に北海道ほどのドロドロがあったとは思えないけれど、「証拠が有り余るホドあるのに、犯人が捕まらないのは、犯人が捜査関係者に近く、既に亡くなっている」という説には、「昭和最大の大事件」と呼ばれた「三億円事件の真犯人」の一人は確実にそうらしいというのが、今や定説になっているので、そうなのかもという気もするのが怖い。
道警とマスコミが争っている裁判の裏側には、こういう事情が存在していたのかというコトが、理解出来る作品かも。