2009年05月19日

誘惑に負けるエリート

映画の「HERO」で松本幸四郎さんがやっていたのが、検察を辞めた弁護士、通称「ヤメ検」だったのだが、世に何故か敏腕弁護士と呼ばれるその方々に、時々トンでもナイ不祥事を起こす方々が現れる。

そういう方々の事件簿を纏めたのがこちらの本。

ヤメ検―司法エリートが利欲に転ぶときヤメ検―司法エリートが利欲に転ぶとき

高検検事長まで務めた立派な人々が何故という問いに、著者は「世間を知らず、自信過剰ゆえに落とし穴にはまるのだ」という趣旨の発言をしている。

「女とカネ」、そして甘言に惑わされてしまうからこそ、様々な問題を起こしてしまうのだと、例を挙げて説明して貰うと、エリートの脆さというものを感じるコトが出来る。

北朝鮮とか、ヤクザとかにつけ込まれてしまうのも、ある意味欲だけではナクて、人がイイからなのかもしれない。

そう考えて、読んでみると検察官も人の子なのだという当たり前のコトをしみじみと思う。

裁判員制度の開始も迫っているし、世の中を知るタメには一読してもイイのかも。

今まで、不思議過ぎた事件の背景が、実に良く判ります。
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