2009年06月12日

平成維新になるのかどうか‥‥

少し前にも書いたのですが、近代からの歴史を知らずして、現代を語れないと思い古代から中世に傾注した歴史的興味をもう少し広げようと、司馬遼太郎のエッセイ的作品を纏めたシリーズを読んでいる。

司馬遼太郎 歴史のなかの邂逅〈3〉坂本竜馬~西郷隆盛司馬遼太郎 歴史のなかの邂逅〈3〉坂本竜馬~西郷隆盛


かなり厚い本だし、吟味して読んでいるのだが、全四巻の丁度三巻を読んでいる時に、鳩山邦夫総務相が、西川善文日本郵政社長の再任問題をめぐり辞任し、自らを政府に反発して下野した明治の元勲西郷隆盛に重ね、離党も否定しなかったというニュースが入って来た。

明治時代は、江戸時代の幕藩体制を瓦解させたとはいうモノの、新しい権力者を生み、新たな権力闘争の時代となったワケで、山県有朋が軍隊の強化のタメに、天皇を徐々に現人神に祭り上げるコトで、最終的に第二次世界大戦にまで突入した時代背景をある程度は理解した。

そういう中で、「もし西郷が政府に残留していたならば、もう少し天皇を人民に身近な存在としてしたであろう」という趣旨のコトが書かれていて、民衆の気持ちを理解した人物として、司馬さんは捉えていた様に思う。

明治時代に、太政官として官僚を復古的に人民の上に立たせたというコトも、述べられているのだが、もしかしたら、官僚と政治家と企業家の三位一体で上手い汁を吸い、人民から上手く税金を吸い上げる仕組みを、今度の選挙では多少は風穴を開けられるのかもしれない。

もし、そういう事態になったとしたら、今回の「鳩の乱」は確かに歴史の一ページになるのかもしれないと思いつつ、そうなるには、政権交代があればこそ、歴史というのは作られて行くものなのだと、実感した今日一日になった。

全ては、この後に来る衆議院選挙で、我々がどういう投票行動を取るのかに掛かっているのだが、アメリカのノモンハン事件の研究者に「あんなに国家が無茶をやっているのに、国民は羊だったじゃないか」と言われた日本人は、どういう選択をするのだろうかと、改めて考えてしまいました‥‥
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この記事へのコメント
昨夜、足が浮腫んで来たので、冷や汗でした。
水分摂り過ぎたんだろうか??
油断禁物ですね。

神戸教を作りたい。(^-^)
Posted by 俊樹 at 2009年06月13日 13:32
俊樹さん、気を付けて下さいね。

ともあれ、カリスマになるのも、案外大変だと思います。
Posted by koyuri at 2009年06月13日 21:31
 
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