自民党の津島党税制調査会長が引退するので、党青森県連が実施する公募に秘書だった津島氏の長男が届け出るらしい。
津島氏は、政治家の世襲批判について「全然関心ない。有権者が決めることだ」と強調しているらしいが、だったら堂々と自分の息子を後継指名すればイイのに。
こういうワザとらしさが、本当に鼻につく。
世襲するコトが悪くナイと思っているならば、正々堂々とすればと言いたい。
祖父の太宰治みたいに、小説の中では人間の弱さや脆さが書かれていても、それが人間の真実だから仕方ナイとは思えるが、政治の世界ではズルさとしか思えない。
選挙民が選ぶのだと本当に思っているのならば、公募を経たみたいな姑息な手段を取る方が不快だ。
大学の近代の授業で習った限りでは、今や、小説が売れなくなった時代だが、昔の小説家はかなり羽振りが良かったそうだ。
人生に幾つもの傑作を生み出すコトは難しく、真剣に小説に取り組んだ人ほど、新しい小説が書けないコトに懊悩する場合が多く、太宰もおそらくその辺から心中を選んだのだろうが、師匠である井伏鱒二氏は、土手に太宰の下駄の跡がくっきりと残っていたから、本当は心中を止めたかったのだが、相手の女性に川に引きずり込まれたと言っていたらしい。
人間、曖昧な思わせ振りは命取りになるのだろう。
裏側ではドロドロしていたとしても、少なくとも有権者に裏側を見せるのは、あまり好ましいコトではナイと思うだが‥‥