もしかしたら、コレがあの時の、本当の総理大臣辞任の真実だったのかという気がする小説がこちら。
誘拐
それにしても、格差社会がココまで広がったからには、そう簡単に世直しが出来るとも思えないが、少なくともこうしたミステリーで憂さを晴らすしかナイのかも。
にしても、完全犯罪が最後に解き明かされる部分は、もう一捻りして欲しかったけれど。
それ以外は、ミステリーとしても完璧。
確かに、こうすれば誘拐も割りに合う犯罪になると思うので、逆に無理やり犯人を逮捕させたかったのだろうという気が‥‥
アメリカでは、マイケル・ムーア監督が最新作の舞台に、ウォール・ストリートを選んだのだとか。
確かに、金というモノは、世の中のホトンドのモノを買うコトは可能だが、本当に大事なモノは買えないのだと思う。
完璧な健康とか、真実の愛情とか‥‥
要するに、金で買えるモノというのは、売り出されているモノに限るのであって、他人がどうしても売りたくないというモノは購入出来ないワケで。
少なくとも、金で買われた人間というのは、「金の切れ目が縁の切れ目」というコトで、心底まで金で転ぶというコトはあり得ず。
ともあれ、秋の夜長に夜更かしするには、かなり良いかも。ちなみに、本当のロマンチストには、同じ著者の
For You
の方が、オススメかも。古き良き純愛という言葉にピッタリの話です。とにかく、楽しみたい時に読みたい作家の一人です。