というコトこそが、自分の世界を広げる方法だと思うので、自分とは全く違う人の話を読んだりするのですが、この本を読むと、自分の意見に固執して、あまり他人の話を聞かないで憂さを晴らすというコトが、ネット社会でままあるみたいですね。
ネット社会というのは、匿名性があるから、有益な話が聞けるばあいもあるのだけれど、無名性を前面に出すと、どんなに荒唐無稽な話でも作れてしまうという恐ろしさも存在するワケで。
ある意味、かなり勉強になりました。
ネット右翼ってどんなヤツ? 嫌韓、嫌中、反プロ市民、打倒バカサヨ (別冊宝島 ノンフィクション)
ソレにしても、ココに存在する人達が全ての人の代表でもナイだろうけど、手に取りやすい何かを読んだら、ソレだけで、その意見に傾倒してしまうのだなと思います。
我々は、全共闘の後の時代なので、ある意味「あんなに盛り上がっていた学生運動や、マルクス主義が沈静して行く過程」を、第三者的に見ていた世代なので、あまり特定の思想というモノに対して、思い入れが出来なくなっているからかもしれませんが‥‥
日本人というのは、「寄らば大樹の下」というか、「長いモノには巻かれろ」ではナイですが、「大声で叫ぶ方に付いた方が楽」というコトが、昔から続いて来ているので、『まぁ、そうなのかな』という気もするし。
世の中には、色々な人が居るものだという感想にしかなりませんね。
ともあれ、天皇制について語るのであれば、古代からの天皇家の系図や、「日本書紀」「続日本紀」など正史と呼ばれているモノや、「古事記」などを最低でも読破した方が良いのではないかとも思いますが、何でもネットで手軽にと考える人が増えているのでは、それも無理なのかも。
逆に、本物の右翼の人々の迫力の方がプロだけに、かなり伝わって来た本でした。