あっせんされたら天下りで、そうでなければ大丈夫なのかという議論はともかく、各府省から理事長など役員への再就職が5代以上続いている独立行政法人・特殊法人(特殊会社)・公益法人を調べたところ、5月時点で計338法人の422ポスト(総計2110人)という数字には驚いた。
民主党に政権交代して、少なくともこういう数字が出て来たコトだけは良かったのかも。
政治にお金が必要というコトで、ドロドロしている部分は自民党と類似しているけれど、ともかくこういう人々に対して、年間一千万円以上の給料を出していたのだとしたら、予算など幾らあっても足りないだろう。
当然、その人々の言い分として、難関の国家公務員試験を通過し、国家に身を捧げて来たのだから、これ位は貰っても当然だと思っているのだとは想像するのだが、少なくとも、高給を貰うのが65歳までと限定されているのであれば、国民だって我慢もしよう。
一般の民間会社では、高給になったというコトで、50歳位で肩叩きされて、辞めるか給与カットというコトが多く、ハローワークに行って求職しても、年齢制限でハネられるのがオチである。
人間が生きて行くのに、果たしてそんなにお金が必要なのだろうか。
お金というモノは、魔物だから貯まれば貯まるホド、もっと欲しくなるものではあるけれど、そんなに贅沢をしても、人間の寿命など決まっているのだし、ある程度は平等に分け与えるというコトをしなければ、暴動だって起きかねない。
「欲望資本主義」に憑かれた男たち 「モラルなき利益至上主義」に蝕まれる日本
こういう「金こそが全て」という人々の話を読んでいても思うのだけれど、万葉集の山上憶良ではないが、金銀よりも「勝れる宝 子にしかめやも」という気持ちが皆無になって来てしまったのが、現代なのだなと改めて思う。
別に贅沢などするよりも、「晴耕雨読」の生活の方がズッと楽しいと思うのは、間違っているのかしら‥‥