2010年01月12日

ほんの少しの違いなのに

こんなに人生が違うんだよなと思ってしまうのが、二冊の対極的な本。

フリーター漂流フリーター漂流


上記の本が、ある意味自分らしさを求めてフリーター人生を選んだ若者のルポだとすると、

U35世代−僕と仕事のビミョーな関係U35世代−僕と仕事のビミョーな関係

こちらは、正社員だけどフリーターになっちゃおうかなとも思う若者の証言。

両者の間に、さほど決定的な差などナイのに、フリーターを主とした人生を歩んだ若者と、正社員として会社を変えたりしている若者との境遇が、メチャメチャ違う。

「下流」ほど、自分らしさを求めるという厳しい評論をする人もあるけれど、ある程度親がしっかりしていて、それなりに大学を出て正社員から人生を出発した人達は、金銭的な余裕に裏打ちされた、フリーターの人達から見たら、とても贅沢な悩みが語られていたりして、人生の岐路をどう選択するかという結果が、あまりに極端に違うので、とても驚いてしまう。

ともあれ、一昨年のリーマン・ショツク以降、新卒でもフリーター以外の選択肢がナイ若者が増えていて、この先の日本が思いやられてしまう。

にしても、「自分らしさ」を追及せずに、企業の歯車になっていれば大丈夫という世の中でもナイ気もするのだが‥‥どちらの若者にも、強い上昇志向も感じられにくいと共に、安全志向になってこじんまりと纏まるしかナイ日本の行く先も、ソレはそれで心配だったりするのである。

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