2010年09月11日

アメリカのマスコミの方が賢明か

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の民主党代表選挙に対する、冷静な分析を読んでいると、日本のマスコミの一極集中的な似たり寄ったりの記事と比べると、感心する部分が多い。

全文はリンク先に行って読んで頂くとして、「日本のキングメーカー、ついに首相の座に動く」と題された記事を抜粋すると、
小沢一郎氏は、長期にわたる政界の権力者であり、昨年、半世紀近く続いた自民党政権を退陣に追い込んだ。周囲は彼を「選挙の神様」と呼ぶ。しかし、彼は、愛されるというよりは恐れられる神様だ。無愛想で単刀直入、裏舞台で権力をふるうことが多く、メディアからは「陰の実力者」と呼ばれ、多くの日本人からは嫌われる存在だ。政治とカネの問題で困難な状況にあることで、彼のイメージアップはとても望めない。
と辛口の論評で始まるが、
また小沢氏は、日本の外交を刷新するとして、より「対等な」日米関係と、沖縄の米海兵隊基地協定を見直す可能性を約束、米政府の神経を逆なでしている。

 小沢氏が代表選で敗北する可能性もある。しかし、彼が強力な党内2位の座にあることを示すことは、小沢氏に新たな影響力のある役割をもたらすかもしれない。そうならなければ、支持者と共に離党して、政治状勢を変えることにつながる可能性もある。
と、分析した上で
民主党の国会議員、彼らこそが小沢氏の基盤だ。多くの議員の当選は小沢氏の支援によるところが大きい。

何故なら、小沢氏の新人議員に対する教育は、ハードで厳しいからだと解説している。

ともあれ、こうした記事をアメリカの人々が目を通すかどうかは判らないが、少なくとも、日本の政治の現状について冷静に分析していると思う。

日本のマスコミでも、独立系のブログでは民主党代表選挙だが、マーケットでは「小沢優勢と見る向きが多い」(外資証券)。
「日本のメディアは、小沢バッシングに熱心で、両者の政策内容 を検証する報道が少ない。マーケットからみると、政策の実効性という点で明らかに小沢氏のほうが優勢。菅氏は中身がなさすぎる。マーケットは菅内閣の総入 れ替えを要求している。すでに民主党政権になってから、米国、中国、欧州と比較して日本の単独安が続いている。自民党政権時代と比較してもこの差はあきら か。菅続投となったら日本の単独安くはさらに続くとみる向きが多い」(外資証券)
とクールな見方を述べている。

日本の一般的な大手のマスコミというのは、国民にどちらに進むべきかを示すよりも、他社と類似の記事を書いて、責任を取らずに済ますコトの方が大事みたいだ。

日本も、アメリカの良い部分だけは真似をして、ダメな部分は真似しないという当然の行動が取れないものなのだろうか‥‥
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