2010年09月30日

国際競争力という呪文

そんなモノに惑わされて、我々は不幸になって来たのだという経済学者の本なのですが、正しくおっしやる通りではないかと思います。

日本経済 見捨てられる私たち (青灯社ブックス)日本経済 見捨てられる私たち (青灯社ブックス)


経団連の主張は、国際競争力を勘案して、法人税などを下げるべしというコトですが、売上高の0.3〜0.4%分の負担が軽くなったからといって、値下げしたとしてもさほど競争力は強くならないし、内部留保に回すだけの可能性が高い。何故なら、今でも借入金返済等に充てられているからとバッサリ。

「日本は資源がない国で海外からの輸入に頼らなければならない、その分、輸出しなければならない。輸出しなければ日本は生きていけない」と永年そのように思い込み(思い込まされて)きたけれど、それは単なる「国際競争力という呪文」であって、この呪文に捉われた御蔭で、企業はやりたい放題、賃金カットも、税金を負けさせるコトも可能だった。

しかし、国民は呪文に惑わされずに、目を開いて現状を把握すべしと書かれてます。

「構造改革」の結果、家計から企業に所得が移転したタメに、格差が拡大し、結果として個人消費が回復せず、不況が永続しているのです。

日本の未来を明るくするタメには、まず、労働環境を整え、社会保障制度を再構築し、将来に向けて自信を持って歩き出すコト。

アメリカかぶれの変な経済学者によってダメにされた日本を、正しい経済学者の意見を参考に早急に立て直して欲しいモノです。
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