2010年11月03日

世界に試されている日本

日本の領土問題が、様々な形で紛糾しているが、実際は日本政府が戦後初めてと言ってイイほど、自民党から違う党に政権交代して何年かが続くという時期だからこそ、日本がどう出るのかというコトを世界は試そうとしているのではないかと思う。

日本国民に「領土を死守するタメに、どの位の覚悟があるのか」というコトを試しているのだろうと思うし、日本政府や外務省の手腕を試しているのだとも言える。

ともあれ、北方領土と日本は呼ぶが、あの位置はロシアにとっては、一番東に位置する場所であり、太平洋戦争中の開戦時に、あそこからハワイに向けて日本の戦闘機が飛び立った曰く付きの場所であればこそ、対アメリカの戦略基地として、重要な場所であるというコトは、誰でも判りそうなモノ。

例え、日本の固有の領土だと言っても、決して手放したくはナイ場所なのだというコトをマズ頭の中に入れておくべきだ。

尖閣諸島にしても、中国共産党機関紙、人民日報傘下の中国紙、環球時報は3日、東アジアでの領土問題の紛争で最大の利益を得るのは米国だと訴え「中国は領土問題で強硬であればあるほどよいというわけでは決してない」との社説を掲載したそうだが、要するに、日本とアメリカの出方を見たいというコトなのだろう。

尖閣諸島は日本に実効支配されており、短期的に中国の支配下に置くことが難しい現実を「中国人は受け入れるべきだ」とし、スローガンを叫ぶのではなく、戦略的な解決方法を探る必要性を強調しているそうだから、おそらくこの問題は収拾に向かうのだろう。

国際政治というのは、駆け引きなのだから、こちらが親切にすれば相手も親切にしてくれるなどという考えは捨てるべきだ。

もっとドライに考えて、相手国を罵るコトよりも、どう次の一手を打つべきかというコトを考えなくてはナラナイ。

大騒ぎして、戦争をする覚悟があるのであればともかく、その覚悟や絶対に勝てると思えナイのであれば、より有効的な話し合いを模索するべきだ。

既に、第二次世界大戦で教訓は得ているのだから。

ともあれ、こうした危機的な状況にあって、TPPへの参加を開国と称するマスコミには、本当に失望する。

日本という国は、周囲の全てが海なのだから、食糧難になった時には、簡単に他国に逃れるコトなど出来はしない。

食料の安全保障を考えずに、既に自給率が半分にも満たない現状を、もっと開放しろというのは、如何に国民の生命に対する危険を考えてナイかというコトだ。

世界中のどの国だって、自国が一番大事で、他国のコトなど二の次なのだという当たり前のコトを、まず認識するコトから始めなくてはナラナイ。
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この記事へのコメント
領土問題とっても考えさせられますね。

昔、セミナーで有名な評論家が言ったのを思い出しました。

「ヨーロッパ大陸は陸続きなのでいつ自国の領土が失われるか分からないので土地の担保価値が少ない」
との事・・・?

Posted by takachan at 2010年11月04日 16:05
takachanさん、逆に日本は陸続きじゃないので、領土に関して無知な部分が多いんじゃないかと。

おそらく世界から見たら、ノホホンとしすぎだと思われているハズです。
Posted by koyuri at 2010年11月04日 22:22
 
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