民主党の代表選挙で、あんなにも菅首相を推したマスコミの手のひら返しもスゴイが、参議院選挙で負けると判っていても増税路線を打ち出した菅首相の周囲で、大増税するタメの謀議が繰り返されているらしいという話題がある。
前財務次官の丹呉泰健氏が読売新聞の社外監査役になるというニュースと、菅直人総理と与謝野馨たちあがれ日本共同代表が首相公邸で会談したという報道をリンクさせて大連立の可能性を説いている記事を読むと、このまま内需拡大よりも財政の規律化ばかりに目が行ってしまって大丈夫なのかと思う。
確かに、財政赤字は減少させるべきだけれども、無駄を省くコトを前面に打ち出して政権を獲ったのに、スグにそれを断念して増税というのでは、どうしようもナイ。
やはり、本当に黒かどうかも判らない小沢前代表の方が、首相として相応しかったのではないかという気がする。
「政界の壊し屋」という名前を連れられて、悪役のレッテルを貼られている小沢氏だが、増税路線で大連立なんてコトになるのであれば、是非とも民主党を割って頂いて、もっと違う党と連帯して反増税路線の党を立ち上げて頂きたい。
少なくとも、地方出身で地盤も地方の方になら、もう少し増税の痛みやTPPなどの構造改革という名の農業や雇用破壊に対して、敏感になれると思うから。
都会だけで、日本が動いていると思ったら、大きな間違いである。
大企業の高給取りは都会に居るかもしれないが、その人々を支えているのは、地方の子会社などで働く、本社とは別体系の安い賃金で目一杯働かされる正社員や、派遣社員なのだというコト、そして、最低賃金スレスレで働かされて値下げを強要されている下請けの従業員なのだというコトを忘れて欲しくナイと、地方の人々の大部分が勤勉で薄給な生活を送っているコトを普段から目にしている田舎の人間としては、つくづく不公平感を感じる。