2010年12月22日

未然に防ぎようがありそうなのに

取手駅で通り魔事件を起こした斎藤勇太容疑者は、「一生独身そうな人」1位、「ストレスがたまりそうな人」1位と、高校時代の卒業文集でこのように紹介されていたそうで。

性格はおとなしく、物静か。読書が好きで、将来の夢は小説家だったとも。とても粗暴な振る舞いをするタイプではなかったらしいが、「事件を起こしそうな人」の4位にもランクされていたらしい。

高校を卒業して、前途洋洋たるべき時に、こんなアンケート結果の載った卒業文集を貰ったら、どんな気持ちになるだろうか。

しかも、本当にそう思っているのだとしたら、周囲が手を差し伸べるべきなのに、どん底に突き落とす様な振る舞いをしていて許されるのか。

滋賀県の殺人事件でも、犯人は以前からストーカー的な行為をしているのに、殺人を未然に防げないで終わったし、遺族にしたら何とかならなかったのかという気持ちになるだろう。

物事には、大体、何でも前兆がある。

しかし、ソレから類推して、最悪の事態になるコトを避けるのが大事なのに、全く、その後の展開をタダ手をこまねいて見ているというのは、如何なものか。

被害者はモチロンのことだが、加害者だって、そこでフォローして貰っていたら、全く別の人生があっただろうに。

東洋医学は、「未病」という「病の手前で健康に戻す」というコトを第一義としているが、世の中の犯罪も「犯罪の前に抑止力」として動かなくてはダメなのではないだろうか。

現代は、生命の危険というコトが、太古の昔と違って薄れてはいるが、だからこそ、先を見通す力が減っているのかもしれない。

しかし、世の中には新たな危機も芽生えているのだから、やはり物事は些細な兆候を見つけて、即座に対応するという基本を忘れるべきではないと思う。
人気blogランキングへ←応援よろしくお願いいたします

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
ちょっと変かな?と思った時点ですでに何らかの影響が出ているので、その時に少し手を差し伸べるだけで、事態は好転することがたくさんあると思いますね。現代人は危機感が薄れているのかもしれませんね。
Posted by 鍼医K at 2010年12月23日 10:13
彼のような人間は他にも大勢いるでしょうに。
彼が特別だったわけではないですね。

しゅう君目標までもう少しですね。
退院後5日たちようやくコメントする気力が戻りました。
Posted by 俊樹 at 2010年12月23日 18:11
鍼医Kさん、本当にそうですね。

なるべく、未然に防いでより良い社会で暮らしたいものです。
Posted by koyuri at 2010年12月23日 19:35
俊樹さん、いじめが原因で人生の歯車を狂わされた人は、かなり存在すると思います。

そう考えると、犯人を作り出したのは、この社会なのかも。

体調が戻ったのは嬉しいですが、あまり無理せずコメントして下さいませ。
Posted by koyuri at 2010年12月23日 19:37
 
にほんブログ村 健康ブログへ