さてさて、もう四月になってしまいました。
あまりカッカとしていても、健康に悪いので「食べ物が作る健康」の話題を。
ビタミンB6は、皮膚炎を予防することから発見された水溶性のビタミンで、免疫機能を正常に保つ抗アレルギー作用が特徴の一つです。
花粉が抗原となって起こる花粉症も、アレルギー疾患の一種。
ビタミンB6が不足するとアレルギー症状が出やすくなり、摂取すると症状の緩和に役立ちます。
腸内細菌によっても合成され、一般には欠乏は起こりにくいとされますが、とり溜めは出来ないので、毎日の摂取が必要です。
これがおすすめ食材
●かつお‥‥全体の1/4がタンパク質で、血合いにはビタミンB12、脂にはEPAやDHAが豊富。ただし、痛風の原因となるプリン体も多いので、食べ過ぎに注意。切り身は鮮やかな赤さのものを選ぶ。
●さけ‥‥さけのタンパク質は消化吸収がよく、各種ビタミン、EPAやDHAも豊富な、魚の優等生。じつは白身魚で、身の赤い色は、天然色素(カロテノイド)の「アスタキサンチン」によるもの。
●牛レバー‥‥ビタミンAや鉄分が多く、ビタミンB6を含むB群や、その仲間のナイアシンも豊富で、栄養価は非常に高い。動物の内臓の中で、もっとも柔らかく、様々な調理に向いている。
食べ方ひとつで効果倍増
じつは、体を構成するタンパク質は、いったんアミノ酸に分解されて、体に必要な形に再合成されます。その一部のアミノ酸をつくるのに必要なのが、ビタミンB6です。
さらに、アミノ酸のひとつであるトリプトファンからナイアシンを合成するにはビタミンB6が必要で、B6が働くにはB2が欠かせません。B群は、相互に助け合っているのです。
ちなみに、抗生物質を長期間服用している人や、妊娠中の女性などは、通常より多くのビタミンB6が必要になりますので、毎日、B6の多い食品をとるよう心がけましょう。