水素爆発が起きたコトに関して、 保安院側は「設計上は格納容器から水素が漏れないようになっている。国の安全審査でも、漏れてしまったらどうするかという設計上の手当はされていない」と述べたそうだが、となると今は思いつくままに、対処しているだけなのかと恐ろしくなる。
東京電力福島第1原発の1号機で、原子炉圧力容器内の水位が被災直後の夜の時点で燃料棒が露出する寸前まで減っていたのに、何もせずに翌日、炉心溶融による水素爆発が発生。
結果として対応が遅れ、爆発による放射性物質の放出という最悪の事態を招いたのは、当然と言うべきなのか‥‥
これでは、水素爆発の危険があっても、窒素を投入するのも仕方ナイのかもしれないが。
そもそも、人間がやるコトに絶対などナイのに、「事故は起こらない」という前提を、確実視して放置していたとは、本当に驚いた。
これでは、世界から呆れられても文句は言えまい。
コレが日本の実際だと知れば、日本に対する「安全神話」みたいなモノは、確実に霧消するに違い無い。
要するに、原子力安全・保安院は経済産業省の官僚と電力会社の双方に優しく、国民のコトなどはあまり考えない機関だというコトが、ハッキリした。
電力会社の意見を鵜呑みにするだけなら、何も高給を貰って存続しているコトも無い機関なのかもしれない。
内部通報した人を会社に通報したという過去もあるらしいし、そんな機関など存続する意義が感じられない。
本当は、こういうトコこそを事業仕訳すべきだったんじゃないかと思うばかりだ。